こんにちは!介護福祉士のなおべい(@naobei)です!
近頃、デイサービスの送迎車って街中で結構見かけること多くなりましたよね。
介護といえば、特別養護老人ホームと同じくらいデイサービスは身近になってきているように思います。
介護業界でも就職先として人気のあるデイサービスですが、
「実際、就職したらどんな感じなんよ?」
という疑問に、デイサービスの元施設長が解説していきます。
デイサービスってどんなところ?
デイサービス(通所介護)は、普段はご自宅で生活されている利用者さんが、通いでセンターや施設で過ごせるサービスの事をいいます。
大まかなポイントを挙げると、
①家で生活を続けながら、通えるところ
②脳や身体の機能を維持したり、向上したりする
③日中の見守りやお風呂の対応など、介護家族の負担軽減でも利用できる
というところです。
僕らが幼い時は小学校や中学校など通っていたかもしれませんが、
ある意味で、高齢になって通うことになるコミュニティスペースが「デイサービス」と捉えてもらってもいいかもしれません。
デイサービスの種類
デイサービスも最近では色々な形態のサービスが出てきています。
①一般的なデイサービス
→朝から利用し、夕方に帰るという1日型で提供しているのが一般的なサービスです。食事提供、入浴提供、レクリエーションなどを行います。
②リハビリ型デイサービス
→1日型もありますが、半日型で提供するところが多いデイサービスです。午前か午後どちらかで利用してもらい、運動や脳の機能訓練に特化してサービスを行います。入浴や食事提供などがない短時間の利用の為、介護負担が少ない利用者が比較的多く利用されています。
③認知症対応型デイサービス
→認知症の方に対応できる職員配置がある1日型のデイサービスです。認知症の方に特化した環境や関わり方を行って行きます。流れは一般のデイサービスとほとんど変わらない事が多いです。
④宿泊付きデイサービス
→通常の日中のデイサービス自体は介護保険で利用は出来るのですが、保険外の自費利用をする事でデイサービスセンターでの宿泊や延長利用も出来るというサービスです。お泊まりデイとも言われています。
⑤共生型デイサービス
→高齢者と障害児、障害者を包括的に受け入れるデイサービスをいいます。富山県で認可された「このゆびとーまれ」という事業所から全国的に広まった経緯もあり、富山型デイサービスとも言われています。
⑥デイケア
→通所リハビリテーションに分類される為、デイサービスとは意味合いがちょっと異なってきますが、どっちにしろ通所するサービスです。医師が常駐する施設に併設されるので、基本的に病院に併設されます。医師の指示の下で理学療法や作業療法などのリハビリテーションや入浴、食事提供がついているサービスとなります。
デイサービスの職員の一日の流れ
一般的な1日型で提供しているデイサービスを例にすると、
【一般的なデイの流れ】
8:00 お迎え
⬇︎ (出勤)
9:00 到着 健康チェック
⬇︎
〜 順次、入浴対応 補水提供
レクや運動、機能訓練など
⬇︎
12:00 昼食提供 口腔ケア
⬇︎
〜 レクや外出、談話など
連絡帳や報告書の作成
⬇︎
15:00 ティータイム提供
⬇︎
〜 順次、帰宅対応
⬇︎ (退勤)
18:00
という流れになります。
リハビリ型デイサービスなど半日型の場合は、
【半日型のデイの流れ】
8:00 お迎え(午前の部)
⬇︎ (出勤)
9:00 到着 健康チェック
⬇︎
〜 順次、レクや機能訓練など
連絡帳や報告書記入。
⬇︎
12:00 帰宅(午前の部)
〜 お迎え(午後の部)
13:00 到着 健康チェック
⬇︎
〜 順次、レクや機能訓練など
連絡帳や報告書記入。
⬇︎
16:00 帰宅(午後の部)
⬇︎ (退勤)
18:00
とこのような流れになります。
こうした流れの中で、会議や研修、利用相談、介護記録や書類や事務手続きの業務も間に入っていきます。
仕事内容について
仕事の内容や役割
大きく分けると、デイサービスの場合4つの業務が主なところです。
①送迎の仕事
→送迎時間に遅れないよう、送迎車でご自宅までお迎えとお送りを対応します。基本は送迎ドライバーの職員が対応しますが、いないのであれば免許所持している現場職員が対応したりもします。朝はご家族の出勤や通学もあるので、遅刻が厳禁な場合が多いです。
②介護の仕事
→入浴、食事、排泄、レクリエーション、イベント企画など利用者と関わるケア全般です。デイのメイン業務です。医療的処置に関しては看護師が対応しますが、介護士でも服薬提供や爪切りなどは対応していきます。
③事務の仕事
→日々の介護記録や連絡帳、各種報告書、請求書類、利用者のモニタリング、プラン等の帳票作成などを行っていきます。地味な仕事ですが、行政からも定期的に実地指導や監査などのチェックが入るものになります。
④営業の仕事
→利用者の集客の為のPR活動です。大きな法人では営業部のようなところが行ったりしますが、大半の事業所は管理者や生活相談員が営業活動をする事が多いです。
また役割でいうと、
生活相談員の方は現場のケアに関わる文書作成を行っていきます。
管理者はシフト勤務表の作成や物品のコスト管理、入退職の書類整備など管理や運営上必要な業務を行っている場合が多いです。
事務員の職員がいれば、フォローがありますが、登録数の多い事業所ほど書類整備は苦労されているというのは、良く聞きますね。
経験や年齢について
介護職として働く事自体は、無資格未経験でも募集しているデイサービスは結構あります。年齢でいうと、20代〜70代くらいまで、男女問わず幅広いですね。
ちょっと驚きかもしれませんが、60代や70代の方でもコミュニケーション能力やレク提供のスキルを生かして勤務されている方もデイサービスには非常に多いです。
ただ「誰でもやれるか?」というと、
デイサービスは業務の幅が非常に広く、求められる能力も介護スキルだけではないので、当然経験者の方が優遇はされます。
重要なポストへは経験や年齢よりも、体力と色々なスキルに対応できるかという事の方が求められるので能力主義で決められる事の方が多い気がします。
その為、人によっては20代30代で管理者を経験する人も結構います。
デイで介護職が持ってるといい資格
介護の資格というと、
初任者研修、実務者研修、介護福祉士などありますが、
マジで身も蓋もないことを言ってしまうと
「生活相談員の認可要件の資格を持っているか?」
が重要です。
なぜなら、法律上デイサービスの営業日毎に生活相談員の配置義務があるので、生活相談員になれる資格を持っている方は優遇せざるを得ないからです。
都道府県によって生活相談員が認められる資格は異なるのですが、
・介護福祉士
・社会福祉主事任用
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・介護支援専門員
・自治体指定の経験年数 ※神奈川県や京都府など。
などの資格を持っている方が法人を通して、行政に生活相談員の配置登録を申請することで認められます。
生活相談員の業務は介護業務と兼務も可能ですが、メインは地域と信頼関係を築きながら利用者の相談援助や家族や関係者との調整を行っていく仕事になります。
まとめ
デイサービスのポイントは、
①家で生活を続けながら、通えるところ
②脳や身体の機能を維持したり、向上したりする
③日中の見守りやお風呂の対応など、介護家族の負担軽減でも利用できる
⬇︎
・介護業務以外にも多岐にわたる仕事を行う場合が多い
・生活相談員は優遇されやすい
僕個人としては、
初めて介護職をやるのであれば、多岐にわたる業務を経験できるデイサービスはオススメです。
今回は以上となります。
読んでいただきありがとうございました!
どこかでお役に立てたら幸いです。
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