その一言いる?注意なのか、やる気を落とそうとしているのか分からない場面に思うこと

介護職の働き方

 

仕事をしていて、ちょっとミスがあったり、相手が求めるレベルに達していない出来のものを出してしまうと、

注意を受ける。

 

 

そりゃ当たり前だ。

 

少なからず多くの人が経験はあるんじゃないでしょうか。

 

でもこれは何の意味があって注意しているんだろう?

と思う場面がたまにあったりします。

 

たとえば、

僕はよく介護現場のレクリエーションで、じいちゃんばあちゃん達とギターで歌を歌っているんです。

昔学校で習ったであろう唱歌だったり、昭和の歌謡曲だったり。

僕自身は昭和の終わりに生まれた世代なので、正直歌謡曲を普段聴いているかと言われると聞くことはほぼない。年末に実家に帰った時に紅白歌合戦を見るときくらい。

 

だから、

歌謡曲を歌うことはお年寄りへのレクリーションの為あったり、

交流に繋げるためのきっかけ作り

といった意味あいのほうが大きい。

 

そこで、とあることがよく起こります。

 

 

 

利用者さんの前で弾き語りをしながら盛り上げてると、、、

 

「なおべいさん、それ音程間違ってるよ〜」

 

という職員の一言。

 

え、その一言いる!!??

 

 

確かに音程は間違っている箇所が時折発生している事実はある。

そこは認めます。普段全く聴いてない曲ですし。覚えとらんもんは覚えとらん。

けどもし、

お年寄りたちが言いたいのに言えずに不快な思いをさせてしまっていたのなら、それは反省しなくちゃいけない。勉強不足として。大人になりますとも。

 

しかし、

お年寄りは気づいている様子はないし、気づいていたとしても不快そうな様子はない。

場の雰囲気は明るく、普段傾眠がちの人も目を開けて参加している。

 

こんな状況で、職員からミスの指摘をしてしまうのは、

「やる気を下げるだけちゃいますの!?」

と思ってしまう。

 

なぜなら、

歌を歌っている目的は、

コンクールを目指しているわけでもなく、

音楽レッスンでもなく、

レクリエーションの一貫で行っているものだから。

 

活動参加してもらうことで、楽しい時間と機能訓練につながれば、目的は達成しているといえるんじゃないだろうか。

既に複数業務を抱えている状態なのに、歌のレクでも完璧なクオリティを求められるのかと思うとなんだかやるせいない気持ちになる。

とはいえ

僕自身はこうした経験は今まで何度もあってだいぶ慣れてしまいました。

元から楽天家でもあり頑固なので、言われても音程外したまま歌い続けています。

もし利用者に指摘されたらゲラゲラ笑いにもっていく!

 

今は、

自分なりに消化してしまってもいるので、もうやるせない気持ちになったりすることはありませんが、

これからやる気を持って介護の仕事に取り組もうとする人にとっては、

違う。

 

意味(あるいは効果)のよく分からない指摘を変な場面で使われると、

頑張ろうと思ってるところにブレーキをかける一言になったりもするはずです。

 

事実僕も初々しかった時は、やる気をなくしました。

 

レクの場面だけでなく、

介護技術とかでもよくあります。

介助の際に前に立つかどうか、

パッドやオムツの入れ方、

介助の際の足の位置など、

このあたりは

「どこどこではこう教わったことによると、それは間違っている」

という場面がでがちじゃないでしょうか。。

 

確かにマニュアルや教本、研修などでは

「正しさ」を強調されるので、それを信じて人に伝えたくなる気持ちも分からなくはないんですが、

それが、その利用者さんにとって本当に適切な介助であるといえるかは、

必ずしもイコールにはなっていない。

 

もし、

本人の安全や自立支援のために介助しているはずなのに、かえって無理な介助をして不安を与えたり、介助者自身も腰を痛めてしまうなんて状況になってしまったら、

それこそ本末転倒だ。

どんな介助法が合っているか、結局は手探りは必要。

体格差、関係性、心身の機能の変化などに合わせて、適切な介助法は変えていけるのが介護職としてのプロだと思う。


 

また、

認知症の方への対応の際も、

「認知症の人にはこう対応しよう」で一括りの正しさで決めつけてしまうと、

個別相対的に環境や症状が違う実際の彼らには、ちゃんと効果が出るような対応にまで繋がりにくい。

 

 

話を戻します。

 

他の人の仕事を見ていると、確かに一言つい伝えてしまいたくなることはあります。

しかし、

その一言は、相手のやる気を奪わせる一言になっていないか?

その一言は、言わなくちゃいけない、或いは言ったほうがチームや相手のためになるそれだけの理由があるのか?

考えてから言わないと、良かれと思った一言は逆効果になります。

伝えても誰のためにもならない。

 

もしかしたら、

つい言っている注意も、職員同士のコミュケーションの一貫だったり、仕事に対する議論のきっかけにもなり得るかもしれませんが、

何度も言われてきた僕からすると、

「理由のない注意」

はマジでいらなかったです。

 

ただ言いたい指摘は後でこっそり伝えて欲しいのです。

 

今回はそんなお話でした。

ちょっと感情の入った記事になってしまいましたが、

介護にもこれから多様な人が参入されることが予想される中で、絶対に必要な

「モチベーションが高く、やる気のある人」が潰れるきっかけ

を削りたいなぁと思って書きました。

 

記事は以上となります。

どこかでお役に立てたら幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

 

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