介護職でもプレゼンや共有する場面って割とあったりします。
たとえば、こんな時・・・
・居宅ケアマネさんやソーシャルワーカーさんへの営業
・職員会議での新しいケア方法の共有
・ご家族や利用者さんが納得できる支援のプランニング
など
じゃあ、そこで何をしたいのかというと、
「自分の会社の介護サービスを利用してほしい!」
「こんなケアの方法があることを知ってほしい!」
「考えてきたアイデアに納得してほしい!」
ってことが、目的にあるんじゃないでしょうか。
端的に言ってしまえば、
「プレゼン内容が良い事を相手に理解してもらって、ちょっと動いてくださーい」
ってことですよね。
今回は、そんなプレゼンなどの機会に役立つ考え方を一つご紹介します。
自分から生かし方を提案してしまう
良いアイデアをたくさん準備していたとしても、必ず注意しなくてはいけないのは、
時間が限られているという事です。
あたりまえな話ですが、
プレゼンできる時間はずっとじゃないですよね。
プレゼン相手が完全に良いと思ってくれるまで何時間も粘る!みたいなのって、
現実問題厳しいと思います。(何度も足を運んだり、あるいは気軽に見えるように設計して単純接触効果を狙うという方法もあるにはありますが・・・。)
基本的には、
相手にだって別の仕事があったり、優先的に集中しなくちゃいけないことがある中で、
プレゼンする時間を頂いているという事をまずは意識しないといけません。
そしてあくまでもゴールはプレゼンした結果、
相手に良い事を理解してもらって実際に動いてもらうということがあります。
つまり、
限られた時間といえど、相手に動くだけの意味を感じさせなきゃいけない
って事です。
こうした事をふまえてプレゼンで考えておいた方がいいのは、
「プレゼンする段階では、相手の持っているものを使って、自分からプレゼン内容のアイデアを使った生かし方を最初から提案してしまう」
です。
例えるなら、
相手の冷蔵庫の材料から、どう調理すれば(なにを使えば)美味しい料理ができるのかを相手に考えてもらうんじゃなく、こちら側で考えてしまって、
「この料理がうまいっすよ!どうすかね?」
と、あらかじめ準備してしまって伝えるようなものですかね。
では、こちらがわざわざ生かし方を考えておく必要があるのか?
「プレゼンしたから、どう生かすかは相手が勝手に考えることでしょ」なんて思われる方もいるかもしれませんが、
限られた時間内では、相手側は聞いた情報から良い生かし方が浮かばない可能性だってあります。
多忙な業務の間に受けているプレゼンなら尚のこと、すぐに良いアイデアが思い浮かばないことだってあるかもしれません。
逆に下手なアイデアを相手側に浮かばせてしまうと、確証バイアス(自分の判断は間違いないと思い込むこと)が働いて、話が通らなくなる可能性も・・。
そんな状態でも一応時間はとってくれることもあるかもしれませんが、
結果的に適当に流されるなんてことの方がむしろ多くなりがちです。
なんだか、そうなってしまうと勿体ない気がしませんか。
自分にとっても、相手にとっても良いチャンスを逃してしまっているかもしれません。
その為にも、
あらかじめ自分の方から
・相手の持っているもの
・相手にとって身近なもの
・相手が理解している知識
の中で、良いアイデアを設計し、それを紹介する。
という方法をとると、「良い」と思われる確率はグーンと高くなります。
相手の持っている材料から選んで、現実的にアイデアを伝えた方がいいという事です。
さらに言えば、
現実的にできると思われるのも重要なポイントです。
良いと思っても行動に移せるかどうかは、現実味があるかどうかで行動の分岐点になる事が多いからです。
現実的に実際やれるアイデアを提案する事で、
良いと思われ、一番肝心な『行動』にも移してもらいやすくなるんです。
そして、相手の材料で作るアイデアは、より相手のニーズに合うものを提供しなくちゃいけないのであれば、
やっぱり精度を高めるには、コミュニケーションを始め、色んな情報を収集して何がいいか考えるくらいの努力は必要です。
情報収集や分析をする意味にも繋がっていくわけです。
最後にプロセスをまとめると、
相手のニーズの合う情報を仕入れる
↓
ニーズを叶える具体的アイデアを相手の材料でこちらで設計して、プレゼンする
↓
相手が良いものと判断し、かつ実際に動く気になる
というカタチになります。
頑張ってプレゼンすればいいんじゃなく、ちゃんと相手の行動促進までもっていけるようにするにはどうするか?が鍵ですね。
ぜひ参考にしてみてください。
今回は以上となります。
読んでいただきありがとうございました。
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