いつまでも元気でいてね・・・って軽く使っていいのか?

文化と思考

どうも、介護福祉士のなおべい(@naobei)です!

 

先日とある郵便局に用があって行ったのですが、

そこでお年寄り世代への振込み詐欺注意喚起で、アナウンスが流れていたんですね。

そこでちょっとした違和感を感じました。

振り込む際の注意を一通りしたあと、

「おじいさん、おばあさん、いつまでも元気に長生きして下さいね。」

で締めて、またループに入るというアナウンスでした。

年の暮れの時期だし、注意喚起の目的としてはよく出来てて良いと思った。

 

「いつまでも元気でいて下さいね」

この言葉は、介護職である僕自身もよく使う。

敬老の日、お誕生日、出入りの際など、プレゼントで色紙やカードを送るときは常套文句かのように使う。

けど、本当はあまり気軽に使いたくはない気持ちもある言葉でもある。

いや、だいぶ簡単に使ってしまっているんだけども(笑)

 

なぜ、ちょっと気が引ける気持ちが出てきてしまうのかというと、

言葉を送る相手が、高齢者や障がい者だったりすると、

「いつまでも元気に!長生きに!」

をこちらから求めてしまうような表現は本人(場合によっては関係する家族)にとっては、

苦であることもあるかもしれないから。

相手のことを考えずに送ってしまう言葉はたとえ善意からだとしても、それはエゴでしかない。

返って傷つけたり、気を遣わせるのはなぁと思ってしまうときもある。

 

それでも、僕を含め多くの人は「いつまでも元気でいてね」という。

なんでだろ??

どちらかというと、

相手に「せよ!」と求めるよりも、「そうあってほしいなぁ」という願いを込めている感じの方が強い気がする。

英語でいうと、「Take care!(健康に気をつけて!)」よりも「I hope you will be fine.(元気でいるの願ってるよ)」的な優しい感じだ、

それに考えてみると、前後の文脈にそれぞれの想いが省略されてしまっていることもよくあると思う。

「いつまでも元気でいてね(まだまだ、たくさんお話ししたいから)」

「いつまでも元気でいてね(今までのことを感謝しているから、少しでも長生きしてほしいから)」

とか。

 

願いのほかに、

あともう一つは、ちょっとした励ましの気持ちもある。

身体が老いたりして弱ってくると、気持ちが沈みやすくもなってくる。

そんな時に前向きでい続けてほしい言葉をかけたくなる。

たかが言葉だけど、されど言葉だ。

前向きになれる言葉で恥ずかしげもなく言いやすいのは、

「いつまでも元気に!」「頑張ろう!」

は入ってくるんじゃないだろうか。

 

結局は言う側のエゴと言われりゃそうかもしれないが、

ぶっちゃけエゴでもなんでもいいかもしれない。

大事なのは、

元気でいてほしいと願っている人はちゃんといますよ

ってことを相手に伝えることだと思う。

ただの社交辞令のように捉える方もいるかもしれないけど、

「いつまでも元気に!」

と言われてちょっと前向きになってくれたら、それでいいんじゃないか。

 

結局言いたいことはというと、、、、、、

郵便局のアナウンス、グッジョブ!!!!!

 

今回はエッセイ味な記事でした。

当ブログでは、介護に関わる方向けの役に立つ記事もありますのでよろしくお願いします。

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