高齢者になっても性欲は衰えないのか?

介護福祉とカルチャー

どうも!介護福祉士のなおべい(@naobei)です!

 

「人生100年時代の到来!」

「健康寿命を延ばそう!」

という事でWHO(世界保険機関)を始め、日本でも年をとってもいつまでも健康でいられるようアンチエイジングや運動、認知症予防などの取り組みが活発化してきています。

それだけじゃなく、

街中やテレビなどを見ても50歳や60歳を超えても、20代や30代くらいにパッと見みえてしまうような人も多くないですか?

そこで、僕はふと思いました。

 

「いつまで、人間ってセックスできるの?」

 

突然すみません。

下ネタではなくて、クソ真面目な疑問です。

外見だけじゃなく、中身も元気であればそっちの方の寿命も伸びるんじゃないかと思いまして。

僕自身、

介護職として普段高齢者と関わっているのに、正直よく分からん。

研修や会議でもこの辺りが話題になる事はゼロなんですよ。

なので、

ちょっと調べて見ました!

 

真面目に本や国内外の記事を参考に考察していますが、

今回の記事は、あくまでエンタメとして読んで頂けると幸いです。

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性欲は衰えない

性的欲求の仕組み

脳神経外科の伊古田俊夫医師によると、

「ホルモンや神経伝達物質などが、性行動を起こし、生殖機能促す。しかし、加齢と共に性に関するホルモンの分泌が衰えてくる。男性では60代〜70代、女性は50代〜60代の閉経を迎えるときに大きく減少する。

ゆえに生殖活動は使えなくなるのですが、神経伝達物質は老いてもあまり衰えず活動を続けます。

視床下部など性行動関連脳領域が健在で、神経伝達物質、そしてわずかな性ホルモンがある限り性欲は維持されますので、人間はおそらく死ぬまで性欲を持ち続けます。」

【参考文献】社会脳からみた認知症ー徴候を見抜き、重症化をくい止めるー/伊古田俊夫

要するに、

・性ホルモンは少なくなって生殖機能は衰えるけど、

・神経伝達物質は残る以上、性欲は維持される

・つまり性的な対象への興味自体は程度はあるが残っている。

という事ですね。

※1 性ホルモン(男性ホルモン→テストステロン。女性ホルモン→エストラジオール、プロゲステロンなど)

※2 神経伝達物質(ドーパミン、アドレナリン、セロトニンなど)

90歳でも衰えない人はいる

東京大学名誉教授の石川隆俊氏が行った50代半〜93歳までの性に関する聞き取り調査によると、

「男性の8割、女性の7割がセックスに対して積極的な興味を残しており、90歳まで夫婦での性生活をしていたと答えた方もいた」

との事。

 

・・・・・てか、90でもやってる人はやってるんですね。

 

ただ高齢になってもセックスするメリットはちゃんとあって、

例え夫婦生活の途中でセックスをやめてしまった期間が長くても、

再開するようになって、

・お互い異性として魅力に思えてくる

自分の気持ちも若々しさを取り戻す

・夫婦円満な生活を改めて幸せに思える

こうした効果は、実際あるみたいですね。

 

今や昔とは違い、めちゃくちゃ資源も豊富で豊かな時代。

これだけ栄養のある食べ物も豊富で、アンチエイジング手法もインターネットを通じて広がっているので、今後は健康的であるかは年齢ではもう判別出来ないはず。

まだ超高齢でアッチの方も頑張っているような人は少ないと思いますが、

正直今後は増えるような気がしますね。

 

健康的な人は、セックス出来る寿命も長いかもしれない。

性に対する考え方や価値観

セックスへのニーズの変化

老いによって生殖機能が衰えていくことは間違いないですが、

それに付随してか、性行為での快楽は若いときとは違う目的になっていくそうです。

 

それは何かというと、

『人の温かみ』

のようです。

 

・・・・体温の方じゃなくて、気持ち的なやつの方ですね。

 

年をとることによって、子が離れ、友人とも別れ、そしてパートナー、最後に自分の死が訪れる。

人生の終わりを意識し始め、孤独感を味わうようになり、さみしさから人肌が恋しくなってくる。

『人との触れ合いの価値が上がる』と言い換えてもいいかもしれない。

 

もちろん高齢者に限った事ではなく温かみを求めるとは思いますが、

性欲の発散目的よりも、

「肌を重ねてくれる相手がいる事で、自分のプライドや承認欲求が満たされる気持ち」

が強くなるようです。

男性と女性での考え方の違い

男性と女性では世間でも話されている通り、男性の方が性欲は強い。

男女どちらも性欲はあるが、やはり度合いの差がある。

 

特に男性の場合、ストレスによる影響も大きい。

例えば、

40、50歳と責任のある立場でストレスのある仕事を抱えている時は、性欲が減退傾向にあったが、定年後ストレスから解放されると、段々と性欲が回復してくる人もいるそうです。

 

ただ、ここで問題なのはセックスは共同行為であるという事。

近しい年齢の夫婦であるなら、男性が定年を迎える年齢になる頃は、女性の方は閉経が始まり性行為に対する意欲が減退してくる頃だ。

そうなってくると、女性側は「性行為は卒業した」という状態にもなり得る。

それでも男性側は生殖器としての機能を維持しており、性行為に対する興味もある状態だと夫婦間の性の不一致が生まれてきてしまう。

実際、こうした背景で男性側が性行為を強要して離婚に発展したり、「気持ち悪いから、早く介護施設に入れてしまいたい」と考える女性もいるようです。

 

恥ずかしい気分になるかもしれないですが、

・自分の気持ちを伝える

・相手の気持ちも尊重する

のは大切ですね。

アダルトビジネス産業の利用

では行き場のない人はどうするようになるか。

例えば、

男性がどう性欲を発散させるのか

というと、やはり性風俗店などアダルト産業が関係してきます。

 

現在は60歳未満お断りの専門風俗店も実際にあるらしいですが、

ぶっちゃけビジネス的には高齢者の客は良客が多いとのこと。

なぜなら、

・自身の生殖器の機能は不全気味な事もあり、自身の性欲の発散よりも相手を気持ち良くさせたいという傾向がある

・大人としてのプライドもあるのでマナーも良い

・若い客に人気のある外見の良い美人よりも、年配で外見は劣るコミュ力のある女性を選ぶ傾向がある

やや下世話な話になってしまいますが、

ビジネス側からするとありがたい層になります。

でもやはり、利用する人の根本には、『人との温もり』をなんとかしたいニーズがある。

 

一方でアダルト産業はもはや男性向けだけではないです。

女性向け風俗店も最近増えてきているそうだが、

こちらは、人生の残りを考え始め、夫以外との性体験を味わいたい人や女性ホルモンの分泌してアンチエイジング目的での利用もされているらしい。

他にもアダルト産業を見てみると、ラブホテルでもバリアフリー化やシルバー割引などをしているところも増えているし、VRやロボットなどのセクシャル商品化開発も活発化している。

メディアの話題にはあまりなってはいませんが、

今後もっと高齢者向けのアダルトコンテンツは大きくなっていきそうです。

まとめ

・生殖機能は衰えても、性欲は落ちない。

・性欲の発散よりも、人の温かみによって寂しさを補う意味が強くなる。

 

もちろん寂しさからきているなら、

「他に代替手段はあるんじゃないか」

とも思えるけど、

人に触れるの中で一番強烈なのはセックスだから、

年を取っても求める人はいるんじゃないでしょうか。

 

ただ段々と意欲が薄れてくれば、

手を握ってくれるだけ気持ちが満たされるという事もあるかもしれない。

実際に介護の世界には、身体に触れてケアをするタクティールケアという手法もあるくらいです。 

 

日本人が恥ずかしがるプライベートなテーマだけど、

パートナーと揉めたり、自信の喪失をする事にもなり得るわけだから、

恥ずかしがらず性に対して向き合っておくのは大切

 

今回は以上となります。

読んでいただきありがとうございます。

 

【参考文献】福祉は「性」とどう向き合うか/結城康博・米村美奈・武子愛・後藤宰人[著]