吉田山田の「日々」から考える日本の夫婦愛

介護福祉とカルチャー

どうも!介護福祉士のなおべい(@naobei)です!

新元号の令和になり、人間関係の在り方もどんどん変わってきている時代で、

変わらなくいいなぁと感じるのが、

“長年寄り添ったご夫婦の仲睦まじさ”

ベラベラ若者っぽくはしゃいでるわけじゃないんだけど、仲の良さが伝わってきたりしませんか?

 

今回はそんなご夫婦の愛、オススメの曲と一緒にちょっと考えてみました。

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吉田山田の名曲『日々』

吉田山田さんが歌っている『日々』という曲をご存知でしょうか?

吉田山田とは、吉田結威(ギター/ボーカル)と山田義孝(ボーカル)の男性二人組ミュージシャンです。その彼らの歌「日々」という曲が、NHKみんなのうた「日々」として、2013年12月-2014年1月で放送され、

当時介護職界隈の中でも「メチャクチャいい歌じゃねーか」と話題になりました。

この『日々』が入っているアルバムは日本レコード大賞もとっているみたいですね。

まだ聴いた事がないという方は是非一度聴いてみて欲しいです。

⬇︎名曲『日々』は下記リンクへ 

『日々』/吉田山田

※JASRACの音楽著作権の都合上、YouTubeへの外部リンクとなっています。

この曲は、

高齢になった老夫婦の生活と日常に視点を当て、幸せとは何かを歌った曲となっています。

アコースティックギターの音色とボーカルの二人の優しい歌声が印象的です。

日本の夫婦愛

老夫婦のイメージ

『日々』で歌われている夫婦愛は、

いかにも日本的な老夫婦をイメージしますよね。

欧米などの夫婦は「とにかく言葉で愛情表現を示す」事が多いようですが、

日本的な夫婦は「言葉よりもささやかな気遣いをし合う」事で成り立つイメージがあります。

 

『日々』でも、お爺ちゃんは口下手で素直じゃないけどお婆ちゃんの事を想っている様子が出てきます。そして、そんなお爺ちゃんをお婆さんも涙が出るくらい大切にしている。

けど、順風満帆な日常ではなく、本当に色々あって今がある。

それでも尚、一緒に過ごせた日々は幸せであると。

なんで日本は欧米の夫婦愛とは違うのか?

今の日本人の高齢者世代は、昭和を生きた世代。

戦後の男女平等の法令も整備されていったとはいえ、「男はこうあるべきだ」「女はこうあるべきだ」という考えが強かった中で生きてきた世代です。

 

実際、男は仕事、女は家庭という役割で分担されていましたし、

男は「黙って背中で語れ」みたいに行動を優先する価値観や、

そんな男を世話をしながら「社会に立たせて支える」のが妻としての役目でした。

 

しかも、日本の場合はそうした役割を代々『夫婦とはそうあるべきもの』として教えられてきた影響もあります。これらの価値観の教えは日本独特なものです。

夫としての役割、妻としての役割を全うしようと数十年が経過して、お互い高齢になる頃には自然と染み付いてしまったのかもしれません。

 

今では、女性の社会進出もグローバル単位で当たり前になってきましたし、LGBTなどのセクシャルマイノリティーの価値観も受け入れられつつあります。

多様性が認められたこれからの社会の中では、おそらく夫婦の関係は昔とは異なる形態になっていくでしょう。

それでも、『日々』で歌われている昭和以前の世代の夫婦像の晩年の佇まいは、日本的な美しさを感じさせます。

介護現場で感じる事

介護の仕事をしていて、高齢者の家族関係にも入ってケアの相談やお手伝いをさせていただく事も度々あります。

その中でも、特に在宅でご夫婦で暮らされ、パートナーの介護をされているケース(いわゆる老々介護)では、お互い本当に大切にされているなぁと感じる事があります。

面白いのは、

男性、女性によってパートナーへの介護観は結構違うんですよね。

もちろん地域性や環境によっても変わるかもしれませんが、

僕が在宅のサービスで関わったケースでは男女でこんな特徴がありました。

男性が介護をする事になったら

奥様が要介護者になった男性の場合は、

・あまり外部に妻の事をベラベラ喋らない

・可能な限り自分で介護の全てをやろうとする

・介護のつらさを外に出さず我慢する

・サービスを使うときは不安で要求が細かめになる人もいる

男性は、

「ウチはウチのやり方で面倒みる」

という男としてのメンツを優先しようとされる方が多いです。

そのため外部に相談せずに抱え込まれる方も多く、限界まで頑張ってしまったりもします。

奥様を大事に思うあまり、細かいところまでケアをしようとされる「完璧主義者」タイプの方もいたり・・・。

若かったら多分カッコいいんですが、ご自分の身体がボロボロに悪くてもやろうとするので、他の人からのセーブが結構重要になっちゃったりもしてます。

 

ただ「やれるところは頑張る」姿勢は介護者には必要な気持ちなので、

いかにプライドを傷つけず理解してもらうのかが、介護サービスの役目だったりもします。

女性が介護をする事になったら

一方で、

旦那様が要介護者になった女性の場合は、

・始めはパニック気味で色んな人に相談する

・それゆえ介護サービスの利用が早く、情報共有も多い

・生活習慣を大事にしようとする

・一緒にいる時間を介護以外でもどこかで作る

女性は男性と比べて「もう、無理!」のSOSが早いです。

結果、旦那様の介護を一人ではなく誰かに相談したり、サービスの利用を決めるまでも早いです。

女性は社交性があり、情報にも敏感な方が多いからだと思います。

介護に慣れてくると、

「ウチのお父さんは昔〜〜だった」などエピソードも教えてくれたり、サービスに対し「こうして欲しい!」という希望もハッキリいう方も多い印象です。

また、重い介助は無理だけど、

頻繁に会いにきたり、昔の生活習慣の再現を試したり、

他の出来るところで「夫を支える」姿勢の方もいらっしゃいます。

まとめ

現場にいる介護士としては、

サービスを使えるところは使ってケアを分担出来るようにした方が、

介護する側も、介護される側も楽になるので絶対いいと思います。

 

けど、個人的には

口下手で頑張っちゃうお爺ちゃんも

本音でズバズバ語るお婆ちゃんも

どこか憎めません。

 

奥さんが大好きで、

旦那さんが大好きなんですよね。

パートナーを大切に思っている気持ちは伝わってくるので、

それぞれのご夫婦での介護へどういう介入をしていくかは、

プロの介護士の腕の見せ所だと思います。

 

今回は以上となります。

読んでいただきありがとうございます。



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