20代の介護士こそ出世を目指すべき理由【20代でデイの施設長を経験してみての事実】

介護職の働き方

どうも、介護福祉士のなおべい(@naobei)です!

 

今回は20代〜若手介護職に向けて、

「なぜ出世を目指すべきか」

リアルにお伝えしたいと思います。

 

先に僕自身の介護職経験を紹介しておくと、

デイサービスの介護職からスタートし、生活相談員、デイサービス施設長と経験してきました。デイの施設長に就任したときは、当時28歳。

ぶっちゃけ、管理職を経験する前と後では、得られる経験値に天と地ほどの差があることを身にしみました。

 

結論を先に言うと、

『介護業界でやっていく気が数%でもあるなら、チャンスを早く掴んで、さっさと出世すべき!』

です。

それは、なぜか?解説していきます。

 

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20代介護士が出世したがらない理由あるある

まだ自分には早い

20代の介護士と話してて、一番多いと感じるのが

「まだ自分には早いです」

「資格を取ってないから、まだ無理です」

って声をよく聞きます。

 

自信が持てるものがないから断念するという理由。

 

正直気持ちは分かります。

未知の業務でしかも、責任もある立場になる。

経験を積んでいないと不安だと思います。

けど、問いたい。

「どんな経験を積めば不安は解消されますか?」

 

・・・。

 

答えを言ってしまうと、

出世の前段階で出来ることは、

・リーダーの仕事を奪う

・リーダーの仕事ぶりを見てやり方を盗む

です。

 

要するに、

公に権限は持ってないけど、実質上司やリーダーとやっている仕事はあまり変わらないという経験をしないと、自信なんてつきません。

どれくらいの難易度で、どんな行動をしなくちゃいけないのかが、

自分で体験しないと実感が持てないからです。

 

でもリーダーになる人が最初からそんな意識が高かったわけじゃないです。

 

実際はリーダーになってからはじめてやる

という人がほとんどです。

出来るようになったから、そのポジションになるんじゃなく、

そのポジションになって、やらざるを得なくなり、出来るようになってしまうんです。

大変そうだから嫌だ

出世してリーダーや役職持ちになると、

「大変そうだからイヤだなぁ」

 

こんな気持ちもあるかもしれませんが、

それはちょっと大げさに考え過ぎてるかもしれません。

 

あくまで僕の主観ですが、

心理的なレベルのハードルを考えると、学生から社会人になるのと同じくらいな気がします。

 

確かに、やらなきゃいけない事が増えたり、メンタルや体調も考えながら仕事をするようになって大変にはなります。

でも、多くの人が経験して慣れることが出来るレベルのことです。

 

一般介護職の業務でキャパオーバーを起こしているのであれば、ちょっと厳しいかもしれないですが、

普通にやれてる実感があるのであれば、出世してもやっていける段階にはきてると思います。

残業などで遊べなくなる

20代で社会人になったばかりだと、

固定でお金がそこそこ得られるようになってきてることもあり、

遊びたい盛りかもしれません。

 

それはそれで貴重な経験だとは思います。

 

けど、出世しても遊べますよ。

 

「いや無理でしょ」

もし、今の自分の上司やリーダーを見て遊べないと思っているのであれば、

それはあくまでもその人たちのやり方でそうなっているだけ。

出世して自分に権限がついたら、変えることも出来ます。

 

前任の良かったところは真似すべきと思いますが、

「自分の考えは違う」というのであれば、それを成し遂げられるように仕組みを作るのもリーダーになって大事なことです。

リーダーへのお誘いは、また来ると思っている

出世に関するお誘いは、

・出来る人へチャンスを与えたいとき

・退職や異動などの事情でポストが空いたとき

にあります。

 

そのタイミングでやれそうと思われる人になっていたら、声がかかります。

 

基本的に自分から出世意欲を見せていない限りは、ポストが空いたタイミングなどで急に声がかかるようなことの方が多いです。

法人によっても多少変わるところもありますが、

たとえ一度断っても、何度か声を掛けられるチャンスは実際あると思います。

人材不足も影響してますからね。

 

けど、その状態でずっと一般介護職をしてしまっている人も、結構見ます。

話をきくと「いつかは・・・」

という思いはあったり。

 

気持ちの準備は必要なのかもしれませんが、

後で何が起こるかは分かりません。

やりたくなった時に、チャンスを逃す可能性だってありますが大丈夫でしょうか?

介護業務しかしてない20代があとで気づく残酷な事実

「いつかは出世する予定」

の気持ちはどこか持っていても、実際にならなければそのまま時間だけが過ぎていきます。

そうなると、あとで気づくことになるであろう残酷な事実をお伝えします。

許される権利の放棄

出世してリーダーなどになった場合、仕事への責任や自分の立場を鑑みて

「失敗は出来ない」

気持ちが強くなると思います。

 

けど、確実に何かしらの失敗はします。

 

はじめてやる事が最初から全部上手くいく事なんて基本ありません。

しかし、ここで周囲の人に、

「まぁしょうがないよ」で許されるのは、

はっきり言って20代のリーダーの特権です。

 

30代以上になってくると、ミスに対しての目線が厳しくなっていきます。年齢を重ねるごとにこの部分は増していきます。

「何でこんなことも出来ないの?」

と部下から思われる羽目にもなりがちです。

 

ずっと一般介護職で過ごしてしまい、20代限定で使える特権をみすみす逃してしまうのはもったいないですよ。

30代で使える強い武器がない

一般介護職でももちろん色々な経験はできるとは思いますが、

20代のうちに持っておいた方がいい武器は、

社会的に周囲の人を納得させられるような実績や成功体験です。

 

分かりやすく言えば、

・実績となる数字やエピソードを持っているか

・周囲が評価する何かになっているか

です。

 

20代でこれらの武器を手に入れている人と入れていないとでは、

年を重ねるごとに分かりやすく差になってきます。

 

「この人にはこんな仕事をしてくれる期待が持てる」

という証明になるものがしっかりあれば、周囲との信頼関係を築くのも簡単になりますし、

何より自分の自信になります。

 

そしてさらに、

・相応の給与への変換

・独立や起業などのチャレンジ

・優良組織からのヘッドハンティング

のきっかけにもなったりします。

 

リーダー役職などで出世するのは、自分の努力と周囲の評価がなければなれないですが、

そこで得た経験はその後も強い武器になるのは間違いないです。

慣れる自分、飼う法人

ずっと同じ仕事をしていると、さすがに慣れてきますよね。

出来なかったことが出来るようになるのは、良いことだと思いますが、

慣れた業務の範囲内だけでずっと過ごすのは危ないです。

 

・スキルがそれ以上身につかず成長しない

・単調な作業化しつまらなくなる

・新しいことにチャレンジするのが怖くなる

こんなリスクがあります。

 

また、会社組織の方も長く働いてくれる職員を大切にしてくれる風を醸し出してくれるかもしれないですが、

チャレンジしたり、出世する気がないと判断されると現場を回す兵隊として捉えられるようにもなっていきます。

 

残酷ですが、これはあります。

全部の法人に当てはまるとは流石にいいませんが、僕自身は結構感じる場面に遭います。

 

退職はして欲しくはないが、重要な仕事は任せたくない。

そうなってくると、思うように活躍出来るチャンスは少なくなっていきます。

 

海外の外資系企業だと分かりやすく、この辺りハッキリ言ってくれるようですが、

文化的に日本はオブラートに包まれてしまうことの方が多いです。

ただでさえ人手不足な介護現場では尚のこと。

 

ハッキリ言わないのは、どこかで変わることを期待しているからだと思います。

「単に兵隊って考えてるよ」と言って、大きな可能性を摘み取りたくないから。

 

もし嫌ならどこかで自分が変わらないと。

実は僕も中々踏み出せなかった

ここまでちょっと厳しめな話をしましたが、

実はほとんど僕自身も経験していることを書かせていただきました。

 

今記事を書いている時点では、僕は30代前半なのですが、

20代のステップアップはもっと早く出来たんじゃないかと少し後悔はあります。

 

一般の介護職だった当時は、

「いつか出世したい」

とは思っていましたが、

具体的に何をしてたかというと、

ぶっちゃけ特に何もしていませんでした。

 

デイ勤務だったので、

毎日利用者や職員の顔ぶれが多少変化したりしましたが、

業務内容は覚えたことの繰り返し。

入ったばかりの1年は新鮮さがありましが、2年3年と特に努力もせずに続けてしまっていました。

その後生活相談員、施設長へのお誘いがあり、一気に仕事に対しての覚悟が決まっていくのですが、

シンプルに「慣れた環境から外に出る勇気が持てなかった」

部分が大きかったです。

 

僕の場合は、偶然会社から良いタイミングで手を引っ張られましたが、

そうでなければやってることは変わらないで、

プライドだけ大きくなってたかもしれないです。

 

残酷な話ですが、

ガチで自分で環境を変えに行かないと、そのままです。

たとえ怒りや悲しみや不満があっても、変えられる力はずっと持てません。

出世して得られる武器

じゃ出世して得られる武器は何なのか?

ご紹介します。

介護ビジネスの地図

リーダー以上の立場になると、現場の介護業務だけでなく幅広く仕事をするようになります。

・建物などの管理

・人のマネジメント

・お金に関すること

・行政や法律に関すること

など

これらを自分のところの介護サービスではどう上手くやっていくか

を試行錯誤しながら幅広く考えていくようになります。

そして実際に対処します。

 

これをやっていくうちに、

自分の関わっている介護サービスが社会の中でどういう立ち位置で成り立っているのか

が細かく理解出来るようになっていきます。

経済活動や国家のシステムの一環として『介護』を見るようにもなる。

つまり介護ビジネスの地図がゲットできます。

 

これは武器です。

 

僕自身が実際特に感じるのは、

『情報を扱うとき』です。

 

今やインターネットで情報を取り放題なわけですが、

YouTubeやSNS、WEB記事などのどの情報が

どれくらい正しいのか、信用度が高いのか、価値があるのかの判断が効く

ようになります。

 

単に多くの人に指示されているからという理由では流されないです。

なぜかというと、幅広く自分で実際に体験したことがベースになって客観的な視点を持てているからです。

切磋琢磨できる仲間

突然ですが、

仲間と友人の違いってどこだと思いますか?

 

僕は関わりがあるときに、未来の話が出来るかどうかだと思っています。

・未来の為に今何をすべきかを話せるのが仲間

・過去や現在の近況などが中心になるのが友人

っていうイメージです。

 

リーダー的な立場になると、自分で考えて様々な仕事に対応しなくてはいけないので、

孤独に頑張る状態にはどこかで必ずなります。

 

悩んだり、ツライこともあったりするんですが、

「類は友を呼ぶ」という言葉の通りで、

頑張っていると周囲で力になってくれるような人達も、

同じくらい頑張る人が増えてきます。

 

お互い「負けないぞ」と切磋琢磨したり、

困ったら助け合えるような人に出会うのも、

色んなことを考えながら頑張らざるを得ない環境にいるからこそ。

 

出世してリーダーなどになっていくのは、

『仲間』を増やす絶好の機会に飛び込んでいくことでもあるんですよね。

 

そして、仕事の幅が広がるので、

その分関わる人の数も増えていきます

社内、社外問わず、また介護とは直接関係ない人とも協力したり、

そこで出会う人から様々な考えを共有したり、お互いに影響を与えることで、

人間力を養うことにもなっていけます。

どこでもやっていける根拠ある自信

仕事をしていて、

『やれる!』

という自信をつけるのは、

自分の中でやれる根拠を持つことです。

 

その為には、

前文でもちょっと触れましたが、

・周囲を納得させられる実績

・自分の中で裏打ちされている成功体験

を持っていることです。

 

たとえば、

Aくん 「オレ、走るの速いんですよ。」

Bくん 「バスケでインターハイに出て、レギュラーでした。」

という子たちがいて、

どっちの方が足が速いと判断しますか?

 

おそらく大半の人が速いことをアピールするAくんより、実績を示しているBくんの方を評価することの方が多いんじゃないでしょうか。

もちろんちゃんと計測したら、ホントはAくんの方が速い可能性はあります。

しかし、Bくんへの期待はある程度信頼できることが、実績から評価せざるを得ません。


また、根拠となる自信がなんとなくだと、

どこでもやれる自信が持てない

新しい変化やチャレンジができない

成長ができず、時と運に頼るのみ

という状態になっていきます。

 

自分に対しても、

周囲の人に対しても、

やれる』自信の根拠を持つことは大切です。

 

その後行動できるかどうかにも関わってきます。

まとめ

・出世せずにそのまま一般介護職だと、残酷な事実に気づいたときに頑張らなきゃいけないハードルが高くなる

・出世したときに得られるものは、やってみないと手に入らないものばかり

 

ちなみに20代でも、

・サービス担当責任者

・管理者

・施設長

・事務長

事業部長

経営者

になっている人も割といます。

 

年功序列傾向のある法人などは厳しいかもしれないですが、民間や実力主義ベースのところも多いのでアピール次第で出世できます。

現状では在宅系サービスの方が、若くて出世してる人が多い気がします。

サービス担当者会議で20代前半の訪問介護サ責やリハデイ管理者などにもお会いしたりします。

 

「いや早いよ」

って思われる方もいるかもしれませんが、

みんな足りていない部分を補うために相応の努力はしてたりします。

仕事の質に年齢は関係ありません。

 

けど、

自分はまだあとででいいと思っているうちに、

全然追いつけなくなっていきます。

 

なので、読者さんの中で

「もし介護業界で今後もやっていく気が数%でもあるなら、チャンスを早く掴んで、さっさと出世してほしい」

です。

 

ぶっちゃけ雇用されているのであれば、

失敗して何かあってもホントの最終責任は法人が被ってくれます。

だからあまり怖がらなくて大丈夫です。

 

やって損はないので、是非一歩踏み出してほしいです。

 

今回の記事は以上となります。

長々と書いてしまいましたが、

読んでいただきありがとうありがとうございます。

 

もし良かったら、各SNSのいいねやシェア、はてなブックマークなど宜しくお願い致します。

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