【介護の職場】人間関係でぐいぐい来られて消耗していませんか?

介護職の働き方

今回は介護の現場でよくある人間関係の問題について。

心を消耗しないように守ることも、

コミュニケーションが求められる職場では必要なスキルですよね。

あまりに消耗しすぎると疲れてしまい長続きできないから。

 

今回は、心の守り方について解説していきます。

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心を閉じることも大切

介護福祉の仕事は、高齢者や障がいのある方に対して支援をしていくお仕事。

 

どちらかといえば、

老いや病気などで元気がなくなっている人に対して働きかけるようなパターンが多いので、

こちらから積極的に声かけやリーチしていくような対応することが基本姿勢であるように感じます。

職場の人間関係でも、チームに溶け込んで連携をよくするには、明るくオープンでいることは重要ですよね。

 

しかし、常にオープンでいる必要はありません。

 

このブログでも心を開くことで解決するようなケースも触れてきました。

なので、

いきなり、え?

と思われるかもしれませんが、

 

ずっと心を開いていると、

・色々なことを頼まれてしまい、消耗する

・近づいて仲良くなるのが、良い人間関係だと錯覚する

・優しさにつけ込まれ、利用されてしまうことがある

というリスクがあります。

相手にとってというより、自分にとって条件が不利になっていく可能性があります。

  

介護現場では、

支援する側と支援を受ける側の関係、職場の同僚や上司部下の関係などの人間関係が構築されますが、近くなり過ぎても、離れ過ぎても微妙な感じになってしまいます。

 

しっかり信頼関係を結びたければ、

ちゃんと相手の立場をお互いに考えた上で本音を言いあえるようなアサーティブな関係がベストではあるんですが、

そういった関係性もどちらかに何らかの事情などが発生したりすると、変化する可能性はあります。

幼い時に何でも言い合えた親友同士が、大人になってからも必ずしも同じ関係になるとはいえない・・みたいな感じですね。

 

なので、心を閉じる術も持っておいたほうがいいんです。

どんなときに心を閉じて、どんなときに心を開けばいいか?

心を閉じたほうがいいとき

ご存知なこと前提で話しますが、

ファンタジーの名作「ハリーポッター」にとあるエピソードがあります。

※一部作品のネタバレあり

 

魔法界の闇の帝王であるヴォルデモートが主人公のハリーと魂で共鳴して、お互いに情報を通じ合わせるような場面がありました。

ハリーはそれに対抗するために、「閉心術」という心を覗き込まれないように訓練していきます・・・。なぜなら、グイグイくるヴォルデモートに自分の心情を操られたり、情報を与えることで、自分の陣営が不利になることが予測されるから。

物語では結局ハリーは閉心術が覚えられず、ヴォルデモートにしてやられてストーリーは進んでしまうんですが・・。(ハリーポッターと不死鳥の騎士団より)

 

・・・話を戻します。

実際心を閉じなきゃならない場面は、ヴォルデモートのようなことしてくるとき。

たとえば、

・相手があまりに積極的に自分と接しようとしてくるとき

・自分を利用しようとしてくるとき

・相手との心の距離が近くなり過ぎて、なめられ気味になってしまったとき

など

です。

 

気持ちを明かして、

「あなたって、〜〜って考えてるよね」

理解されているなら良いんですが、

「どーせ、〇〇なんでしょ」「だから、△△なんでしょ」

と見透かされたり、舐められしまうような状態になってしまうと、自分の立場は不利な方に持っていかれてしまうことにも繋がります。

 

このような場面でも相手のために頑張って心を開いて、

無理しているとマジで疲れて、しんどくなってしまいますよ。

ずっと相手のことを気にしたりする状態が続いてしまうので。

 

もし恋愛関係などで愛したいし、愛されたいみたいなだったら、百歩譲って良いときもあるかもしれません。それが楽しみでもあると思うので、

でも・・・、

職場での人間関係は、別にそうじゃないですよね。

 

心を開けることは、相手のことを受け入れようとしている状態ですが、

心を閉じるのは、自分の方を中心に考えること。

そんなときもあっていいんです。

 

お互いに適切な距離感でいるのが、一番仕事がはかどる状態ではないでしょうか?(利用者さんへの支援も含めて・・)

心を開いたほうがいいとき

でも、

じゃ〜心をずっと閉じていてもいいの?

と言うとそうじゃないです。

 

・コミュニケーションを取って間もない段階

・消極的だったり、話下手な人に対応するとき

・自分のことを信じてもらえない、怪しそうに思われている

・お互いに距離を取り合って、気まづさがあるとき

こんな時は思い切って、自分から心を開いてコミュニケーションを取ってしまった方が円滑に物事は回ると思います。

 

営業職や相談支援職などが、自己開示(あるいは自社の情報開示)もせずに強引に話を進めようとしても、相手の方と信頼関係なんてとても結べないですよね。

自分の気持ちやしようとしている手の内を明かさないと、動いてくれない人もいますし。

 

大事なのは「開く&閉じる」の使いわけです。

心を上手に閉じるには?

心を閉じるとといっても、

「どうやってやるんだよ〜」という人もいるかもしれません。

大丈夫です・・・ハリーポッターも出来なかったんですから笑

 

とはいえ、

「むむむむ!!!!」

「絶対おれ(わたし)は心を開かないぞ〜〜〜!!」

というのを職場でやってしまうのは、コミュニケーションが求められる職場では良い仕事ができないかもです。

 

たとえば・・・

職場にこんな方っていませんか?

物事を断ったり、自分のペースで進めているのをよくみるのに、周囲の人からディスられることなく上手く立ち回っている人。

 

そんな人を良く観察してみるといいかもしれません。

時折、タイミングで上手く心を閉じる技を使っていたりします。

 

僕が思う具体的な方法は、

・明るめの態度は変えず、さらっと言葉で断る

→表情は柔らかいが、言葉で拒否をする。雰囲気は壊さずにダメなことを相手に伝える。

 

・自分の中で相手から求められる物事を切る覚悟をする

→距離が近い関係になっていると、迷いを見透かされる。自分の中でも決断する。

 

・言葉では下の立場にいき、それとなく本音を出す

→あくまで言葉だけ下の立場の印象を出すが、態度や行動でそれとなく本音を出す。

 

・目や態度で意思が固いことを伝える

→「目は口ほどに物をいう」ように、目線が泳いだり、高い声で早口でしゃべってしまうと感情が動いている印象を与えてしまう。目の動きは最小限になるよう意識して、ゆっくり地声に近い音質で話をしてみる。

こんな感じです。

他にもやり方はもっとあると思います。

 

相手に精神的なダメージを与えることが目的ではないので、さりげなく気づいてもらうのがポイントです。

そして、起こるであろう結果を事前に覚悟をすること。

相手によっては自分心を閉じていることを示しているのに、分からないフリをしたり、そもそも鈍感な人もいます。

そんな雰囲気になった時に、はっきり態度や言葉に出せるような覚悟も持っておいたほうがいいからです。

 

やっちゃったけど、

「ま、いっか〜〜!!」

というスタンスで覚悟しておくと割と最強。

まとめ

コミュニケーションでは、心を開く術と心を閉じる術の二刀流を使えるようにすると良いです。

 

どっちか一辺倒でいるべきだ!と決めつけるのではなく、

こんな時は心を開いたほうがいいし、

あんな時になったら閉じた方がいい、

みたいな思考を持てると結構コミュニケーションに自信も持てるんじゃないかなと思います。

 

介護や福祉に携わっている方は優しい人が多いです。

なので、

コミュニケーションでは積極的に近づいたりするのも上手だったりします。

福祉系資格や研修でもアプローチする技術などよく教わりますし。

 

でも逆に、

上手く離れたり、距離感をつかむ方法は教えてもらうことが少ないので、周囲の人から学ぶくらいしか中々なかったりするんじゃないでしょうか。

そうなると、中には利用者らへの対応が悪い人を見て、距離をとろうとする対応は間違っているという思考に偏るようになったり、

自分は違う道を歩もうとした結果、頑張り過ぎてしまい消耗する人もいたり・・・。

 

今回の記事では、上手く二刀流を使いこなすような感覚を持てば、

そんな人が少し楽になることもあるんじゃないかと思い、この内容を書いてみました。

どこかでお役に立てたら嬉しいです。

 

記事は以上となります。 

読んでいただきありがとうございました。

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