【2020年版】介護の派遣・パート・正社員それぞれの働き方のメリット、デメリット【まとめて比較】

介護職の働き方

どうも、介護福祉士のなおべい(@naobei)です!

 

仕事の働き方が多様化してきている現代。

勤務形態もそれぞれのライフスタイルに合わせて、決める人が増えてきました。

 

介護の仕事も、働き方の多様化がしてきている印象があります。

 

僕自身はデイサービスの施設長業務を通して、

それぞれの勤務形態での採用や教育を行ったり、自分自身も雇われとしての立場での経験があります。


今回はそんな経験から採用と労働両面の実情をふまえて、

介護でどういった働き方をしようかを考えている方向けに、

「介護職の派遣・パート・正社員それぞれの勤務形態ごとの長所、短所について」まとめて解説していきます。

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正社員での介護職について

はじめにそれぞれのメリット、デメリットを比較して考えてみます。

メリット

正社員になって良いところは、

・毎月の給与が固定の為安定している。賞与の支給もあったりする。

処遇改善や資格手当など様々な手当がつく。

・手当などとは別にインセンティブがある法人もある。

・福利厚生の恩恵を受けやすい

厚生年金の加入により、一定額を法人に負担してもらえる

・昇給昇進しやすい、重要な役割を任されやすい

・役割の中で自分の裁量で仕事が出来る

・携わる仕事の幅が広く、深く関わるので様々な経験やスキルが得られる。

・役職が上がるほど、仕組みや方針を変えやすい。

・やったことが職務経歴となる

・ローンでの購入、不動産契約など社会的信用が得やすい

・無資格・未経験でも丁寧に教えてもらいやすい

などです。

デメリット

正社員だと残念なところは

時間の自由が少ない

・一日の仕事に体力を使う

・上の立場になると、部下に嫌われることも覚悟が必要

残業や休日出勤が求められることもある

・夜勤をした場合の労働時間が時間数で扱われるので、手当の有無が重要になる

・人事異動がある

・やりたくないことでも責任が求められることもある

・組織での縦割り関係の重要度が未だに高い

・人員欠員の穴が大きいので、辞めるときに、すぐに辞めづらい

などです。

パートの介護職について

メリット

パートの良いところは、

処遇改善や資格手当など様々な手当の対象となる。

・無資格・未経験でも丁寧に教えてもらいやすい

時間の自由度が圧倒的

・精神的な負担が正社員より少ない

・時給扱いになることが多いので、夜勤の時給が高くなる

・正社員より、比較的退職しやすい

自分の長所を生かしやすい

10代〜80代くらいまで、健康と常識を持っていれば働ける。

経験やスキルによっては、正社員並みの裁量を持って仕事も可能

・法人の福利厚生の恩恵が得られる

子育てや介護で起因することに対して理解が得やすい

などです。

デメリット

パートの残念なところは、

時給が一見低い(手当がどれくらいつくかが重要)

・地域によって時給の格差が顕著

・資格有無が給与に強く影響する

・働く中で実績の証明が出来ないと、昇進昇給は難しい

・同じパートでも、スキルや経験で待遇に大きく差が出やすい

・経営状況で出勤可能な日数が変動する

・人間関係の重要度が地味に高い

などです。

派遣の介護職について

メリット

派遣の良いところは、

高時給でスタートできる

・資格や経験などがあれば派遣会社との交渉次第で、給与をある程度まで上げられる

給与の地域格差が少ない

・夜勤を任されるようになると、10回程度で正社員並みの給与になる

・労働に関する交渉や問題解決は、派遣会社のエージェントが間に入ってくれる

派遣会社によって、実質タダで資格取得できる制度もある。

・人間関係より戦力かどうかになる

・自分で勤務場所を決めるのではなく、派遣会社から条件に合う勤務場所を提示される

など

です。

デメリット

派遣の残念なところは、

・処遇改善加算の手当は勤務先の裁量だが、配当をもらうのは難しい。

介護業務としては勤怠状況含め即戦力が求められる。

・事務的な仕事より、介助がメインになる。

事業の舵を握る重要な役割を振られることはまずない。

・戦力として認められなければ、更新期間経過後に契約を切られることがある。

派遣元のサービスの人員充足によっても、契約が切られることもある。

・派遣会社のエージェントによって、対応のスピード感がまちまち。

・派遣元の法人の福利厚生は基本利用できない。

・福利厚生が派遣会社によって左右される。交通費の支給有無など。

・派遣法により同施設で3年以上働けない。

です。

働く法人に属すかどうか

正社員とパートは、勤務する法人と雇用契約を結び、所属することになります。

一方で、派遣の方は派遣会社と雇用契約を結び、勤務する法人とは派遣契約の扱いとなります。

その点で、同じような労働をしていたとしても扱いが変わってきます。

つまり

「働く法人に属しているかどうか」

で恩恵が違います。

 

主なところでは、

・処遇改善加算の配当や賞与

・住宅手当、扶養手当など各種手当

など

など

派遣職員は、外部的な扱いになるがゆえに、勤務先からもらうことが出来ないです。

派遣の方の処遇改善加算の手当については、

厚生省の方で派遣でも対象とすることが可能と認めていますが、

派遣に配当していない場合の方が正直多いです。

 

実情として、派遣職員が長く働いていたり、人数が多くないと行政への手続きや整備の手間に際し割が合わない部分や、組織に属している職員への分配を優先的に多くしたい部分などが要因としてあると思われます。

ちなみに、こうした判断は法的にも勤務先の法人の裁量に委ねられています。

給与面での比較

給与面を東京23区をおおよそのベースで時給換算して比較してみます。

【無資格の介護職員の場合】

正社員・・・時給約1460円(各種手当や賞与込み総支給25万として、30日の法定労働時間171時間を除した場合)

パート・・・時給約1200円(処遇改善改善手当込み)

派遣・・・時給約1300円

 

【介護福祉士の場合】

正社員・・・時給約1580円(各種手当や賞与込み総支給27万として、30日の法定労働時間171時間を除した場合)

パート・・・時給約1300円(処遇改善改善手当込み)

派遣・・・時給約1500円

※あくまで求人サイトを各所調査と僕自身の経験による個人的な見解です。在宅や施設、訪問などのサービスによる区分けまでは検討していません。

おおよそこんな感じだと思います。

処遇改善手当や賞与については、経営状態が良ければ良いほど上がる可能性があります。

 

特に処遇改善手当は法律で加算取得している事業所は、介護職員に分配することが義務付けられているものなので、時給換算すると数百円アップと同じような状態にもなり得ます。

未経験の方にはあまり知られていませんが、給与アップの隠れたポイントでもあります。

ただ分配の仕方については、法人の裁量に委ねられています。(例えば、フルタイムや有資格者のみに分配などと決めている事業所もあります。)

パート希望であれば、提示されている時給に処遇改善手当が含まれるかどうかで結構変動があるので、事前に確認しておいた方がいいです。


給与面に関して、

雇用形態の中では一番安定していて、

かつ一番上振れしやすいのは

正社員

です。

無資格未経験で入った場合は、月20数万ほどからのスタートがほとんどですが、その後『リーダークラス』の役職になると月40、50万以上になることもぶっちゃけ珍しくありません。

仮に月40万を法定労働時間で時給換算すると約2340円になります。

ただ、そうした上振れがどれくらいになるかは、

法人の規模やビジネスモデルによって激しく異なります。職員の人件費にどれくらい還元できるかは、経営状態や経営者自体の考え方によっても変わってきます。

 

一方で、最近では副業解禁の流れもきています。

しかし介護の正社員は人員の確保が必要なこともあり、時間の融通が効かない、副業が認められない規定があるところが現状多いです。

反面、パートや派遣の働き方であれば、時間に融通が利くので、別で副収入を得られる働き方もしやすかったりします。

 

実際に給与を考慮するときは、全体の収入源の合計、控除される税金、各種手当を加味して考えるといいと思います。

スキルや経験面での比較

介護福祉士やケアマネージャーなどの資格取得をお考えの方は実務経験の扱いについても気になると思いますが、いずれの勤務形態でも実務経験として認められます。

 

兎にも角にも、

スキルや経験面は一番差が出るところだと思います。

 

まず、介護職としてどの形態でも共通して経験することは、

・身体介護の技術(食事、入浴、移乗、排泄など)

・利用者とのコミュニケーション

・職員間での連携、報連相、各記録の書き方

など

ここまでは基本的に皆んなやって覚えます。

 

ですが、内部の職員でないとなかなか携われない仕事もあります。

・イベントやレクリエーションの企画

・社内研修の参加、講師としての指導

・各会議(サービス担当者会議や経営的な会議など)への参加

・請求に関する業務

・アセスメント、モニタリングや計画書の作成

・契約や見学、説明

など

この辺りで派遣の方はほぼノータッチになってきて、パートの方は自分の長所で部分的に携わったりになってきます。メインは正社員の方が担当することが多いです。

 

そして正社員でリーダークラスになってくると、

・シフト作成、勤怠管理

・稼動率やPLをみてのコスト管理

・行政への申請書類作成、提出

・苦情や事故などの対応

・会議の主催者、まとめ役

・スタッフのマネジメント

・広報活動

など

と、こういった役割を担うようになってきます。

 

イメージとしては、

正社員が職場の主軸。派遣は介護現場を回す。パートはその中間的なポジション。

もちろん経験や能力によって、思わぬ役割を任されることもあるかもしれませんが、介護事業所でこのような役割配分のところは多いと思われます。

 

僕自身は正社員でデイサービスの施設長をやっていたのですが、

マネジメントや行政とのやり取りをするポジションまでやってみて、

ようやく介護業界がどうやって成り立っているのかが分かる部分は、結構ありました。

また問題解決しようにも、調べても分からないことにもぶつかったりするので、自分で考えたりすることが増えます。

仕事量や責任を感じることはドカンと増えるんですが、その分成長の実感がもてました。

 

そんな経験をふまえて、

ソーシャルワークからビジネス的な部分まで介護福祉に関わることを深く色々知りたい、経験したいと考えている人には、

正社員オススメします。

 

一方、ある程度範囲を狭めて現場レベルでの介護を突き詰めていきたい人は、

パートや派遣でも十分可能です。

 

ただ経験できる範囲や量を考えると、

幅広くスキルを得て成長するには正社員である方が多く得られます。

そして、そこで得たスキルは無駄にはなりません。

・転職の際のアピール

・独立や起業

・コンサルや講師業へシフト

・ブログ、SNS、YouTubeなどでの発信

など

使える場面はあります。

時間の余裕について

・仕事以外にまとまった時間をとってやりたいことがある

・育児や介護をしている

・ストレスがかからない程度に仕事をしたい

など

時間と仕事のバランスを取りやすいのは、時間で働く時間を調整できる

パートや派遣です。

 

給与面を考えると、

「派遣」の方がやや有利で、

仕事を主体的にやって学ぶことを考えると、

内部に属せる「パート」が有利

ですかね。

 

また、そこそこ稼ぎつつまとまった時間を作りたい人は、

夜勤専門のパートや派遣で短期間で稼ぐ

という方もいます。

夜の22時〜翌日5時までは時給が1.25倍になるのを利用する方法です。

 

夜間手当もプラスでつくかは法人によりますが、

「月10数回の夜勤で20万は大体超えるので、そっちの方がいい」

「日勤と比べて人間関係の気疲れが少ない」

など夜勤専門ならではのメリットもあります。

 

正社員の時間的な余裕については、

役職サービス業態、人員状況にもよります。

一般介護職であれば、見守りなどで残業をすることがたまにあるかもしれませんが、定時で帰れることが普通にあります。

役職を持っている人は、人が足りない状況だと現場が落ち着いてからでないと、自分の仕事が出来ない場合もあるので、その分残って働かなきゃいけないときもあります。

 

中には、

「逆に残業すれば稼げるから」

という考え方も出来ますが、

個人的にはそれより、ちゃんと時間内で仕事を終わらせられるような仕組み作りをして、

「余計な残業はしないで帰る」方が大事かなと思ってます。

まとめ

それぞれの勤務形態ごとにメリット・デメリットを挙げ、ポイントをまとめて見ました。

 

僕自身の見解としては、

・無資格や未経験であれば、正社員かパートからスタート。

・有資格者で経験も備えているのであれば、派遣もアリ。

だと考えています。

 

高時給の派遣での仕事は魅力はあるのですが、

将来を考えると経験やスキルの重要性は見逃さないほうがいいです。

 

そういった視点で考えると、

介護の仕事でどこでも活躍出来るスキルを手っ取り早く取得していくには、

勤務先の内部に属していた方が様々な経験の機会が多く持てるかなと思います。

 

さらに長く介護の世界でやっていこうと考えているのであれば、

一度正社員でガッツリ働く

のはやっておくのをオススメします。

特に、

一度リーダーやマネジメント層まで経験した人の希少価値はかなり高いので、

介護での転職が余裕になりますし、

別の業種への転職を検討する場合でも、スキル面での共通言語が多数出来るのでアピールポイントにすることが出来ます。

 

とはいえ

ここまでお節介気味に見解を述べて見ましたが、

ぶっちゃけ仕事の勤務形態は、何が正解とかはないです。

 

・今の現状のライフスタイルに合わせて働きたい

・将来に役立つ何かを学びたい

など、

自分に合う勤務形態を選べればいいと思います。

 

今回の記事が働き方を考える際の一つの参考になれれば幸いです。

以上となります。

読んでいただきありがとうございました。



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