
今回はデイサービスなど在宅系サービスで、介護する人が持っておきたい視点についてざっくりまとめてみました。
介護技術とは?
ざっくりいうと・・・
・ボディメカニクスの活用
・認知症ケアの方法
・福祉用具の利用
など
様々な知識や方法を利用して、
介護される方だけでなく、介護する方も負担を減らしていく技術です。
また、効果的なやり方に改善することで、利用者に安心と安全の提供や、自立支援や機能維持向上にも繋げられたりします。
個々の利用者によって適した方法は変わってきますので、どんな方法が合っているのか考えていくのが大切ですね。
介護技術が必要な場面ってどんなところ?

ところで、介護技術はどんなときに使うでしょうか?
はじめて介護を学ぶ人だと、歩行や排泄などのイメージが強いでしょうか。
ざっくり例を出すと、こんな場面で活用していきます。
①送迎・・・乗降車、移動や誘導
②食事・・・食事形態や準備、食事介助、口腔ケア、服薬
③入浴・・・着脱衣、洗身洗髪、浴槽介助、皮膚疾患など処置
④移動・・・移譲、立位、歩行など移動動作介助
⑤排泄・・・排泄介助(トイレ、ベッド上)、バルーンやストーマ管理
⑥対人関係・・・対人援助、認知症ケア、セルフマネジメント
など
身体の状態によってはもっと色々やることも多くもなりますが、
まずはこのあたりの場面での介助を覚えていくと利用者に安心と安全の提供は確保していけると思います。
こうして必要な場面を考えてみると、
単に身体を使った動きのテクニックだけ覚えればいいわけではないことが分かるのではないでしょうか。
介護をする上での3つの視点

これから介護を技術を学ぼうと思っている人、改善していきたいと思っている人が持っておきたい視点として3つあげてみました。
身体介護を覚える
介助する上でどんな動きが必要かは、やはり覚える必要があります。
特にボディメカニクスの理解ですね。
身体の動きを力学的に理解し、介助に生かすことで、
お互いに負担の少ない介助をすることの助けになります。
また、利用者によって、身体の大きさ、重さ、動きの良さ、障害の程度なども個別差が大きいです。
個々の身体状況の理解もした上で適切な動きをしていくのもポイントです。
コミュニケーション
介護は人と人で行う支援なので、ある程度のコミュニケーション能力は必要です。
ただ始めは慣れていなくても、自然とやっていくうちに分かっていくものでもあります。
シンプルに丁寧さと前向きさがあれば、大半は大丈夫な部分もありますが、
あえて、介護技術として覚えていくことをあげると、
・バイスティックの7原則
・接遇マナー
・疾患の理解
・性格の理解
など
バイスティックの7原則はアメリカの社会福祉学者バイスティックが定義した相談援助技術を7つのポイントにまとめたものです。
支援される側(介護される側)は、何かしら病気や障害や人間関係など課題があるからこそ、支援が求められます。
それに対し支援する方がどんな視点を持てば良いか考えるのに役立ちます。
身体の動きだけでなく、相手の気持ちも大事です。
例えば入浴を拒否される方に対し、入浴へ誘導したい場面など。
どうアプローチするかは相手の状況に立って考え始めないと、なかなか進まないことも多いですよね。
環境準備
身体の動き方を学び、相手の気持ちを考えてアプローチできるようになるのと合わせて、覚えておきたいのが、
環境準備の目線
です。
具体的には、
・適切な福祉用具の使用
・動線の整備
・時間や人員管理
など
施設系で介護されている方だと、福祉用具がある程度用意された環境なので使うことにも慣れていることもあるかもしれませんが、在宅系サービスだと福祉用具が使える環境が限られてくるケースもあります。
杖や車椅子、ベッドなども種類は様々ですし、サポートするシートやボードなんかもあったりします。
今ではリースでレンタルしたり、通販などで安価に購入もしやすくなってきてるので、身近にはなってきてますが、どんなものを使うとどんな風に安全に簡単に使えるかは少しづつ学んでいく必要があります。
また、デイサービスなどで介護をする場合は、効率化も重要です。
人が対応する動線上に流れで取り出せるよう物品を準備したり、自然と利用者が安全に動ける環境を作っておくのも大切なことです。
職員にとってやりやすい環境と利用者が安心して過ごせる環境はなにか?の両面で、
考えていくと介護をする上での適した環境は整っていきます。
今回は以上となります。
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