どうも、介護福祉士のなおべい(@naobei)です!
今現在、あらゆる仕事で変化が始まっています。
「ウチの会社で、この仕事していて将来も生活出来るかな?」
「ずっとこの仕事で大丈夫なのかな?」
と不安になっている人も多いんじゃないでしょうか。
僕自身は介護の仕事をしているんですが、
・人並みに楽しく生活することが出来るか
・将来的に職がなくなる恐ろしさ
その辺りの不安はほぼ感じません。
『介護士』は、確かに世間で言われているように給与の水準は決して高くはないです。
しかし、
他の仕事と比較して、食いっぱぐれてしまう事はまずないと思います。
「10年後もまず間違いなくある」といえる仕事の一つです。
今回は、その理由について5つの視点で考察していきます。
安定しているといえる5つの理由
どこでも働ける
介護職は転職との相性がいいんですよね。
介護をやって得たスキルや経験は、他の介護事業所に行っても生かす事が出来ます。たとえ人間関係は1からスタートでも、仕事自体は強くてニューゲームの状態で再開できます。
つまり、
全国の都道府県どこに移動しても、
介護職としてどこでも働いていけます。
人生の中で、
親の介護、結婚などを機に居住地が変わることはあると思いますが、
どこでも働けるというのは結構な強みだと思います。
ある程度大きな企業は都心部に集中していますが、
人生何があるかわかりません。
地方に移住する事もあるかもしれないし、都会に行く事もあるかもしれない。
そんな時、介護士のようにどこでも働ける仕事を持っているのは、
気持ち的な安定に繋がるんじゃないでしょうか。
年を取っても働ける
大半の仕事は、定年があったりします。
最近では大企業が45歳で自主退職を勧めるなど、定年の年齢設定が早くなったり、ITの業務効率化によって不要な人材はリストラになる可能性も出てきました。
その点で考えると、
介護士は特に定年で働けなくなるということはないです。
常勤の正社員は一応定年が設定されている法人もありますが、パートまで広げるとほぼないに等しいです。
介護の仕事は経験やスキルを持っている人の方が、優遇されるのは間違いないですが、
年を取っても働けます。
実際に現場では70歳や80歳でも活躍されている方はいます。
看護士や医師なども高齢でも働く人が多い職種ですが、介護士も似たようなところがあります。
若手の育成やマネジメントでも重宝されるので、スキルや経験の豊富な人は今までのストックを生かして、気持ち良く働き続けることが可能です。
他にも、
・若手の影響を受けながらバリバリ働くも良し
・そこそこ楽しく仕事をするポジションで働くも良し
・出来るとこだけで活躍するのも良し
ぶっちゃけ、これらのスタンスでも自由に選んで働ける職場は多いです。
もちろん年齢関係なく、バリバリやってくれる人は嬉しいです。
けど、
僕自身もデイの施設長をしていて、高齢の方の採用も行っていましたが、
人間性をみてピンポイントでも活躍してくれそうな人は有り難く採用させてもらってました。
人生100年時代と言われています。
もしもを考えると、たとえば50代でリストラされてしまったら、
「え?あと50年どうすんの?」
って感じになってしまいますよね。
もし若いなら、長くずっと働ける仕事として介護士でスキルや経験のストックをしつつ、
別の仕事も持っておくというのも一つの作戦になるかもしれません。
常に人が必要とされている
介護士の仕事は今のところなくなる気配はありません。
介護士の職がなく、困る可能性は限りなく低いです。
理由としては、
・介護の需要が人口統計的に高まるのが確実
・介護士が全国的に不足している
・対人なので機械による効率化が難しい対応がとにかく多い
この辺りの解決には、『人間による労働力』がまだまだ不可欠になってしまっているからです。
人間社会のことを考えると、介護業界の労働力不足はネガティブな印象として捉えられがちですが、
安定的に働ける場所を探している人にとっては、常に人の労働力求められていて就職しやすい仕事と捉えても良いと思います。
僕自身、その恩恵はかなり感じています。
ある程度の金銭的な安定がないと、気持ち的に不安で時代の変化に合わせたチャレンジなんかとても出来ません。
一方で、
介護職がなくなるときはどんな時か?ですが、
『老いも障害も克服した社会』
になるくらいじゃないと、おそらくなくならないと思います。
全人類みんな全身サイボーグ化したら、介護のニーズはなくなるかもですが・・。
もしこんな事態になったら、介護士よりずっと前に色んな仕事がなくなってるはずです。
AIやロボットで代替されない
ITテクノロジーの急激な発達が著しい時代になってきています。
その一番の理由となっているのが、
AI(=Artificial Intelligence=人口知能)です。
テクノロジーの急激な発達によって、様々な革新的なサービスが世に出回ることで大きく社会が変わろうとしています。
そこで、近年言われているのが、AIによって代替され不要な仕事がたくさん出てくるのではないか?という議論です。
経理や管理などのホワイトカラー層の業務は、実際に機械による高速情報処理によって、不要なケースも出てくるようになってきました。
では、介護職はどうか?
というと、
・身体介助にロボットや介助支援機器が使われるようになる
・管理業務や記録などはICT化が進む
・見守りにIoT技術の導入
こんな感じのことが、出来るようになってきています。
ざっくりいうと、介助の負担が減り、職員業務は効率化されていくというイメージです。
「介護職は3K(きつい、きたない、きけん)だ!」
と言われていますが、これは身体介助が介護のメイン業務のイメージが強いからだと僕は考えています。
もし腰の負担を減らすスーツやアーム、あるいは介助自体を手伝ってくれるロボットがあれば、かなり楽になるんじゃないでしょうか?
実際にこの辺りの開発や試験運用は始まっています。
そうなってくると、介護士の仕事は利用者や家族とのコミュニケーションに時間が割けるようになるので、
コミュニケーションから発生する業務がメインとなってくる
はずです。
たとえば
・認知症や精神疾患のある方への対応
・レクリエーションやアクティビティの機会の提供
・遠隔での見守りや助言、相談の機会提供
など
ただ、利用者の予測不能の行動へは、AIのような機械はまだまだ対応できないそうです。
機械は過去のデータから分析して答えを導きますが、
人間のように体調や心理がコロコロ変化する情報のデータから、予測して答えを出すのは難しいからです。
利用者の予測不能な行動を、
本人の情報(性別、生活歴、言動、行動、体調など)から予測してイメージする能力は人間じゃないと出来ないので、
現場で周辺症状からの事故リスクを防いだり、
利用者さんに意味のある対応をしたりするには、
熟練した介護士の存在は必要です。
人間は人の役に立つ事で幸福度が増す
介護の仕事というと、
いかにもストレートに「人の役に立っている仕事」ではあるんですが、
それが働く僕らの幸せにどう繋がるんでしょうか?
実は、科学で証明がされています。
なんと!
人間には、自己犠牲をしても誰かの役に立つことで幸福感を感じる機能が備わっているそうです。
それは脳にある、「前頭前野眼窩内側部(ぜんとうぜんやがんかないそくぶ)」という部分です。
人の役に立つことをすると、人間の機能的な面でも幸福ホルモンを増やす事に繋がるので良いことなんですよね。
元松下電器(現Panasonic)の創業者、松下幸之助さんが
『世の為、人の為になり、ひいては自分の為になるということをやったら、必ず成就します。』
という名言を残していますが、生物学的にもあながち間違ってはいないようです。
また、
アメリカのシカゴ大学でも、満足度の高い職業調査をし、
・満足度の高い仕事の共通点は「他者への貢献が分かりやすい仕事」
・満足度の低い仕事の共通点は「単純作業など他者へどう貢献しているか見えにくい仕事」
という結果も出ているそうです。
もちろん
人によってどこに幸福感を感じるかは多少変化はするとは思いますが、
介護士は、ド直球で人に貢献している感覚を味わえることは間違いないです。
終わりに
・どこでも働ける
・年を取っても働ける
・人の労働力が常に必要
・AIやロボットで代用が効かない
・他者への貢献が幸福度に影響を与えることは、科学的に証明されている
介護職のイメージがなんとなく大変そうというイメージがあるかもしれませんが、
実際に介護の仕事をしている人達は生き生きしている人も多いです。
もちろん給与や会社ルール、制度への不満は出てくることはあるでしょう。
けど、介護の仕事で職がなくなる不安まで感じてる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
たとえあっても転職してしまえば、すぐ解決したりします。
介護士は大変なことも確かにあるけども、安定して食いぶちは確保出来ます。
さらにダイレクトに人の役に立つことも出来る。
オススメのお仕事です。
今回は以上となります。
読んでいただきありがとうございました。
【参考文献】4021の研究データが導き出す科学的な適職/鈴木祐、頭のゴミを捨てれば、脳は一瞬で目覚める!/苫米地英人
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