介護事業所でのSNS発信ついては、このブログでもいくつか記事を書いてきました。
今回は介護事業所の運営面を中心に考えて、SNSのメリットとデメリットを解説していきます。
メリット

事業所の周知やイメージアップ
まずは知られないと始まらない
SNSを使う大目的みたいなものでしょうか。
いくら自分たちの介護事業所が、良い取り組みをしていても、めちゃくちゃ綺麗な建物でも、優秀なスタッフを揃えていても、世に知られていなければ利用されません。
逆に多くの人に知られるくらいのブランド力を獲得できれば、
・介護サービスを初めて利用する人はとっつきやすい
・みんなに周知されているということは信用があるという証明
・知名度が高いほど、職員の対応や体制などもしっかりしていそう
というところで、安心感が提供できます。
サービスを使う側にとって安心感を持つことは決定的な決め手にもなります。
これは他のサービスでも言えることで、
たとえば、
インターネットでサービスのレビューなどはいくらでも見ることはできます。
Amazonのレビューでレビュー件数が多くて、評価も高ければ信用できるけど、
いくら良い商品と謳っていても、レビュー件数が少なく、評価も低めだと購買意欲も下がります。
近頃は行政の方で出しているサイトでもレビュー形式にもなってきました。(研修をしっかりやっているか、職員の有資格者の数、特色のあるサービス内容など)
介護サービスでも周知してブランド力をつけるのは必須条件。
そこにウチは、
「地域密着だから・・」とか、
「社会福祉法人だから・・」とか、
は関係ありません。
今でも、
ケアマネジャーやソーシャルワーカーに訪問営業をしたりして周知活動をすることもありますが、
近隣地域の人や興味を持った人、利用を考えている人など多くの方にリーチするには、WEB上に情報があった方が便利です。
SNSは多くの人が利用しているので、自分たちの介護施設を知ってもらったり、
ポジティブな投稿をしていくことで好印象を残せるようになります。
交流の仕方をシャープさんから学ぶ
中には企業情報だけでなく、交流しながらフォロワーを獲得している法人アカウントもあります。
介護の会社ではないですが、
シャープ株式会社さんのTwitterアカウントは法人とは思えないフレンドリーさで人気です。
シャープの法人アカウント担当者が考える運営ノウハウについては、
こちらの記事があるのでご紹介させていただきます。
「中の人が語る、「 シャープさん 」が受け入れられる理由:公式 Twitter アカウント運営の極意」
既存利用者の維持や集客アップ
周知効果と付随して、サービスに魅力を感じる人が増えてくると、
「実際に利用してみたい!」
という人も出てきます。
こうした人にそれぞれ真摯に対応することで、利用に繋がり、長く利用してくれる利用者さんにもなってくれます。
また、SNSを使うことで職員間で投稿のネタ作りの意味も出来るので、サービスに対する意識も高まったりするでしょう。
こうして職員の頑張ろうとする意識がサービスに還元されれば、利用者さんにとっても嬉しいことに繋がります。
そのままES(職員満足)→CS(利用者満足)→CD(利用者感動)・・・のループに入っていければ尚良しですね。このループについてはこちらの記事から。
職員の応募の増加

こちらも周知効果と付随して、効果が出てきます。
特にSNSを活用していることが効果を発揮するところかもしれません。
ホームページなどと違い、SNSでは日々の様子も分かりやすく見れますし、
もしそこの経営者やリーダーさんの投稿で考え方が、
そのまま会社風土や方針とも認識できるので、
「この事業所なら働いていて楽しそうだな、学べそうだな」
と思えるきっかけにもなります。
SNSの投稿を見て、実際に遠方から引っ越して入職してきたという人もいるくらいです。
職を探す際も、最近は
求人情報サイトをチェック
↓
良さそうな介護事業所の公式ページもチェック
↓
代表者やスタッフのコメント、ブログやSNSなどのチェック
↓
入職するか決める
というパターンで考える人も増えています。
特に若い世代はタウンワークなどで電話や見学で確認というより、WEB情報から考えて決めるような人がほとんどではないでしょうか。
また、一度介護の仕事をついている人は、何で自分にとっての働き方が大きく左右されるか感覚として理解していると思います。
住んでいるところの近さや給与や福利厚生などの条件も大事なポイントですが、
働く楽しさは法人やリーダーのやり方で全然変わってくることも理解されているんじゃないでしょうか。
その点、良い事業所や優秀なリーダーのSNS投稿には注目が集まり、
「介護の仕事を楽しみたい!」
「こんなケアをしたい!」
という人が自然と応募にも繋がったりします。
という点を考えてみると・・・、
何も発信していないところより、発信していて自分にも合いそうなケアをしているところに当然人は集まります。
集まるきっかけ作りくらいに捉えるカタチでも良いかもしれません。
PV数やいいね!などを獲得できていないとしても、
地域で発信していないところがほとんどであれば逆に差別化にも繋がります。
上手くSNSを活用できれば、多額の無駄な求人費用を全くかけることなく、優秀なスタッフを獲得できる可能性もあるので、最大のメリットとも言えるかもしれません。
職員の成長

会社にとっては周知活動の目的が大きいかもしれませんが、
実は、SNSを実際に活用できる職員さんの成長にも繋がるところもポイントです。
たとえば、
・周知活動を意識して、SNSを活用することでマーケティングを学べる
・見る人の目線になって、文章の組み立てや情報の編集をするため、ライティングのスキルが身に付く
・ライティングと一緒に言語化する能力も身に付くので、自信を持って発言なども出来るようになっていく
・外部の人と交流することで、視野が広がったり、自事業所でも導入できるような情報を得て生かせるようになる
・他の職員さんが持っていないスキルになるので、社内で差別化されたポジションを得られる
など
ここまで出来るようになると、介護職だけでない道もできますし、社内でも重宝される人材になっているはず。
めっちゃ成長するやん!!!
ちょっと言い過ぎなのでは?
と思われるかもしれませんが、ガチでSNSのマーケティングに手を出そうとすれば、
色々学んでいくことになるので成長してしまいます。
もう少しその点にフォーカスを当てた記事はこちら。
デメリット
デメリットにも触れていきます。
介護サービスは、
・サービス提供の他、介護保険や各所連携する上で、多くの個人情報を抱えている
・人対人のサービスなのでポジティブなイメージが重要
なのですが、
もし万が一SNSの活用の仕方を間違えてしまうとこれらの信用を失ってしまうことにもなります。
デメリットは言わずもがな、情報流出やプライバシーの侵害などのリスクです。
とはいえ、事業所で管理する担当を決めて、いけば法人アカウントでの運用はそこまで問題にはならないと思います。
こちらの記事でさらに踏み込んで、SNSが制限されやすい理由について解説しています。
まとめ
SNSを活用すると、
リスクはもちろんありますが、
・事業所の周知活動をしながら、人材募集と求人用の経費削減ができる。
・職員の成長やサービス改善を促すため、職員も利用者も会社も喜べる状態につなげられる。
という点で活用のメリットは大きいです。
時代の流れでもあるので、上手く活用できるようどんどん慣れていった方が、
収穫できるものは大きくなります。
とはいえ、
実際どんなことを発信すればいいの?
という方にはこちらの記事も参考してしてみてください。
今回は以上となります。
読んでいただきありがとうございました。
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読んでいただきありがとうございました。
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