介護で営業の仕事もやるって知ってますか?【在宅系サービスはどこもやる】

介護職の働き方

介護の仕事ってやった事ない人はどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

・お年寄りの身の回りのお世話

・デイサービスとかなら送迎

・家族との相談窓口

どれも、もちろん行っていく仕事なのですが、

実は『営業』活動も仕事としてあります。

 

もしかしたら、

「え?マジで?」と思われた方もいるかもしれません。

 

今現場で介護の仕事をしている人も、「やってないよ」という人もいるかもしれません。

けど、実はやるんです。

 

意外と知られていない、そんな介護の世界を今回はお話します。

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介護に営業の仕事がある理由

一番の大きな理由は、

『サービスを利用してくれる利用者の獲得の為』

です。

 

どんなに綺麗な施設や良いサービス、良い職員を集めて作り込んでいても使ってくれる利用者さんが来なければ、ビジネスとして成り立ちません。

なので、営業での集客活動は必要なのです。

 

とはいっても、

「介護職がやるのか?」

「職員全員いずれやるのか?」

は疑問ですよね。

 

営業の仕事といっても、介護職員全員が必ずやるわけではありません。

これから働こうかなと考えている方は一旦安心してください。

 

営業活動をするのは働くサービスや役職によって違いが出てきます。

介護サービスを超ざっくり分けると

・施設系・・・特別養護老人ホーム、老人介護保険施設など

・在宅系(居宅系)・・・訪問介護(ヘルパー)、デイサービス、福祉用具、グループホームなど

となります。

 

施設系サービスも居宅系サービスもどちらも、営業部署や相談員などが営業活動を行う事が多いですが、

介護職をスタートとしてからのキャリアで考えると、営業に触れるまで個人差があります。

 

施設系サービスでは、相談員業務の部署などに配属されると営業活動する機会には触れる事が出来ます。介護現場のフロアやユニット単位の業務の場であれば、基本的に営業活動することは滅多にないと思います。

一方で、

在宅系のサービスでは、未経験の介護職からでも現場のリーダークラスになってくると営業活動は行う事になっていきます。運営法人が民間の事業者が多いところも関係しています。新規立ち上げしたばかりなら尚更ですね。

例 サービス提供責任者、管理者、生活相談員など

 

「絶対やるのか?」というと今では外注する手段もあるので、法人経営の考え方にもよりますが、

在宅系のサービスで介護現場で働いている人でいずれ上の役職を目指すのであれば、かなりの確率で営業活動に触れる可能性は高いです。

管理者あるいは二番手の位置にいるなら、ほぼ必須になると思います。

 

ちなみに営業活動する事自体には資格は必要ありません。

どこに営業をかけるの?

営業をかける相手は、

・病院のソーシャルワーカー

・家族や本人

・地域のケア関係者

・ケアマネージャー(介護支援専門員)

など

だったりしますが、

メインは地域包括支援センターや居宅介護支援事業所のケアマネージャーです。

なので基本的にBtoB(法人から法人)の営業となります。

 

理由として、

・ケアプラン作成者

・介護、医療、福祉用具など利用者に関わるサービスの仲介

・サービスのニーズがある利用者を複数名担当している

といった点をケアマネージャーが担っているからです。

 

要するに

利用者を紹介してくれるのは地域のケアマネさんである

ということです。

 

家族や本人に対して直接営業をかけるBtoC(法人からユーザー)の営業をするのもサービスを知ってもらう意味はありますが、

ケアプランの自主作成者が極端に少ない状況なので、直接サービスが決まる可能性は低いと考えた方が良いでしょう。

制度上介護保険を利用してサービスを受ける場合はケアプランが必要になり、要支援・要介護者のケアプランの99%近くはケアマネージャーが作成しています。

 

【営業〜集客の流れ】

ケアマネさんに自社のサービスを知ってもらう

⬇︎

ケアマネが担当している方の中で、ニーズのある利用者・家族へ紹介してもらう

⬇︎

見学や担当者会議などの機会でサービス担当者から利用者・家族に詳細説明

⬇︎

契約後、サービス開始

※また自社が民間のケアマネ事務所の場合は、登録数を増やす為地域包括支援センターに営業をかけるという事もあります。ケアマネージャーも営業活動するんですね。

介護職こそ、営業はオススメ

営業のスタイルとしては、基本的にケアマネージャーのいるところに訪問営業をするというのがメインです。

「営業活動はしたくないな〜」

と思っている方もいるかもしれませんが、割と皆さんやりたくないという人の方が多いですね。

 

そりゃ、営業をイメージして介護の仕事に就こうとは思わないですもん。

 

「ケアを通して人と関わるのは好き!」というのは聞く事があっても、

「営業の仕事も好き!」という介護関係者はあまり聞きません。

 

管理者や施設長になった人でも「営業は苦手」という方、ホント多いですよ。

 

「いざ、営業で外回りをする」というのはギャップがあるんだと思います。

僕自身も最初はびっくりしました。

 

まぁビジネスモデルを考えたら、営業活動するのは当たり前なんですが。

 

けど、営業活動には自分自身にとってもメリットがあります。

理由としては、

・自社以外の人と繋がりがもてる

・利用者や他の職員とは違うコミュニケーションスキルが覚えられる

・ソーシャルワークでの連携は外部との繋がることで活性化する

とこんな感じです。

 

自分のスキル向上意欲や繋がりなど自社内だけでは得られないことを、営業活動で経験することができます。

学校生活での学級委員や生徒会や部長の立候補など思い出してみて下さい。

人前に出るのを嫌がっているよりは、「やってみた方が得だったんじゃないか」って思う事ありませんでしたか?

内申よくなるし、皆に頼られるし、何より「やった」という自信になりますよね。

 

社外の人と話すのは、「緊張する」「マナーに不安」「勉強不足が気になる」などあるかもしれませんが、

『やってなんとかしよう』と得られるものがあれば、始めの恥ずかしさが吹っ飛ぶくらい自信になるので大丈夫です。

 

得られた自信は、もし他の仕事へ転職や起業をしようとした時にも生きていきます。

まとめ

・介護業界でも営業活動は普通にある

・ケアマネさんへ訪問営業

・ほとんどの介護職がやりたがらないけど、やったもん勝ち

 

今回は、あまり介護の仕事でイメージが薄い営業業務について記事にしてみました。

 

読んでいただきありがとうございます。

どこかでお役に立てたら幸いです。

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