自分の気持ちをちゃんと伝えられる介護職でいるには?【アサーション】

介護の心理的技術

介護職としてやって当たり前!みたいなところで悩んでる介護士さんって結構いる気がしています。

例えば、

・利用者から罵倒された。→傾聴して対応して当たり前。

・男性のお年寄りにセクハラされた。→大目にみて我慢して当たり前。

・腰が痛いけど入浴をやるしかない。→担当になっていればやるのが当たり前。

など。

これらって、

当たり前じゃないですよ!

ぶっちゃけ。

遠慮したり、イライラを抑えて我慢してるだけですよね?

 

とは言え、

・利用者から罵倒された。→怒鳴り返す!

・男性のお年寄りにセクハラされた。→怒鳴り返し、法的制裁をとる!

・腰が痛いけど入浴をやるしかない。→入浴を完全放棄し、仕事をバックレる!

ここまでやっちゃうのは

やり過ぎっす!

まぁ、やられた程度にもよるかもしれませんが。

 

じゃあ、「どうするのか?」

結論を先に言うと、

自分の気持ちを上手く伝えられるようになる事

で解決が見えてきます。

 

ですが、考えなしに伝えればいいわけではないですよ。

上記のように、やり過ぎてしまう場合もあります。

今回は、自分の気持ちを伝えられるようになる方法ついて解説していきます。

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自分の気持ちの伝え方

相手に上手く自分の気持ちを伝えるには、

①自分の気持ちの分析ができている

②相手を理解しようとする姿勢がもてる

③本音とズレない気持ちを伝える。

がポイントになります。

どーいうことか順番に説明していきます。

自分の気持ちの分析が出来ている

自分の事って理解しているつもりでも意外と分からなくないですか?

 

自分は何が好きで、何が嫌いか?

自分は何をされると嬉しくて、何をされると嫌か?

 

この辺りまでは割りと考える事はあっても、


嫌いな理由は何か?好きな理由は何か?

まで考えると若干面倒くさかったりしますよねぇ。

 

ですが、

これらを噛み砕いて分析してみると、自分の気持ちが分かっていきます。

「なぜ?」と自分に問うと、気持ちの重要度が確認出来、

今直面している事は

「我慢したほうが良いのか」

「相手に発信したほうが良いのか」

いずれにせよ覚悟を持って決められるようになります。

 

例えば、

介護現場で「利用者への介護の仕方が悪い!」と上司から怒られた場合を想像してみてください。

「自分より偉い人に怒られた。自分は仕事が出来ないんだ」と落ち込んだり、

「これだけ頑張ってるのに、認めてくれない!ふざけるな!」と反発したり、

「利用者さんの前で言わなくてもいいじゃないか!」という悲しみ

の感情が出てきませんか?

こうした感情の元を「なんでそう思うんだろ?」と考えてみると、

・「自分を認めて欲しい!」という承認欲求がある

・怒られる準備が出来ていない状況では素直に受け止める事が出来ない

・「人前で怒られるのは恥ずかしい」マイナスな事柄で注目を浴びたくない

などそれぞれの理由で自分に気づきます。

 

まず、この気持ちを知るのは大切です。

このように自分の気持ちで重要だったり、変えるのが難しいところは何かを把握すると

気持ちを伝えるにしても、伝えないにしても、

覚悟を持つ事ができるようになります。

相手を理解しようとする姿勢がもてる

自分よがりの事だけ伝えても人間関係は上手くいきませんよねぇ。

やっぱり相手あっての人間関係なので、

相手のことを理解しようとする姿勢は大事です。

相手の状況や立場、性別、興味や関心など。

 

相手の立場の視点を持つと、

・自分だけの怒りや悲しみの感情がおさまる

・自論の欠陥点にも早く気づける

・相手に譲歩することも出来る気持ちになれる

などから、

人間関係がそのままぶっ壊れるというのは防ぐことができます。

しかし、相手の立場でばかり考えているのも、自分の気持ちを抑え続けることになってしまうので良くないです。

相手の気持ちを汲んだ上で、どう自分の気持ちを織り交ぜて伝えていくかを考えたほうがいいでしょう。

本音とズレない気持ちを伝える

相手にどう伝えていくか?で目標とするのは、

『相手の気持ちも理解した上で、自分の気持ちも伝えお互いの妥協点で話を上手くまとめること』です。

妥協点といっても、中間点という意味ではなく、相手の意見より自分の意見の方が重要度が高い事ならば、自分よりで話がまとまるのがお互いにとっての妥協点ともいえます。

そこで、相手に気持ちを伝える際に大事な事は、

本音とズレない気持ちを伝える

です。

 

相手の気持ちを汲んで話を合わそうとすると、

段々と自分の気持ちとは違う方向に伝達してしまう事があります。

例えば、ある事柄で自分は赤信号で伝えているのに、相手は黄色信号の重要度で受け取ってしまわれた経験はないでしょうか。

なので、

話の中で伝える気持ちは、本音とズレない印象を受け取ってもらえるように気持ちを伝える必要があります。

上手く伝える例

ポイントは、

①自分の気持ちの分析ができている

②相手を理解しようとする姿勢がもてる

③本音とズレない気持ちを伝える

例 入浴介助の担当だったが、予定の当日に腰を痛めてしまった場合

【危ない例】

「腰痛いから入浴外させるのが当然だろ。」という態度を出す。

→担当から外れても、周囲の評価や人間関係を壊すかも。

「腰痛くても、人が足りないし、黙って頑張ろう。」

→もしぎっくり腰になったらマジで後悔します。

 

じゃどうすれば?

 

⬇︎

【オススメの例】

①自分の気持ちを分析する

→腰が痛くて、今日無理に介助をすれば今後の仕事や家事にも支障をきたす可能性がある。入浴介助で移乗介助などは出来ないが他の部分では役に立つ気はある。ちょっと心配してくれると嬉しい。

②事業所の状況、リーダーの状況など確認しつつ、理解しようとする。

→人手不足だが、入浴しなくてはいけない人が何名かいる。ベテランの自分が入浴介助をしないと危ない人もいる。周りの人も忙しそうで代わってもらえそうにない。代われそうなのは最近入った新人の人ぐらい。

③どうすべきかの妥協点の相談で、自分の気持ちをズレなく伝える。

→リーダーと相談。まず、仕事へのやる気はあるのだが、腰が激痛で今後の介助にも響きそうな状態である事を伝える。その上で、「他職員への担当変更」「利用者の入浴予定や入浴方法の変更」などが可能かどうか提案する。リーダーからの返答に対し、感情的にならずも、譲歩出来ない点は伝え、妥協点を決める。

⬇︎

結果として、

新人の人が介助経験豊富で既に数名入浴介助も経験済みな事が分かり、介助は代わってもらえた。自分は衣服の着脱や誘導、当日可能な入浴方法の声かけフォローなどに担当変更。リーダーの調整も厳しかったので、どうしてもベテランでないと厳しい方は別日に入浴予定を変更。各所連絡も行い、周囲の職員から「ありがとう」と言われた。

入浴介助の担当から外れる事が出来、結果としてお互いに感謝しあう関係を他の職員と作れた。

 

上記はあくまで例ですが、

上手く気持ちを伝えられると、状況を改善できるだけでなく、

お互いにとってメリットがあります。

話し合いでお互いが納得できる状態になれば、その後のモチベーションは落とさずに行動も出来るのではないでしょうか。


まとめ

上手く自分の気持ちを伝えるポイントは、

①自分の気持ちの分析ができている

②相手を理解しようとする姿勢がもてる

③本音とズレない気持ちを伝える

 

相手と意見を交わしたり、妥協点を譲ったり譲られたりしていくのは面倒ですが、納得のいく結論が出れば、どっちよりの話になっても覚悟が決まりストレスを感じにくくなれます。

このように、自他共に尊重した上で自己表現し合う事を『アサーション』といいます。

アサーションが出来るようになると、人間関係がかなり楽になるので参考にしてみてください。

 

今回の記事は、以上となります。

読んでいただきありがとうございました。

どこかでお役に立てたら幸いです。

【参考文献】よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方/平木典子

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