介護のアイデア出しに使える思考方法【すぐ使えるお手軽さ】

介護のリーダー向け

 

介護について一通り学んで、経験もそれなり積んだ。

 

しかし、現場は色々問題だらけ。

 

解決するためにアイデアをみんなで考えるけど、

「もう、しょうがないよね。」

「これくらいしか出来ないよね。」

って考えてしまうことないですか?

 

悪いことじゃないです。

 

悩んで考えたけど、

『答えが見つからなかった』

なんてことはあります。

 

でも、どうせなら良いアイデアが出る確率を上げたくないですか?

 

今回はそんな時に役に立つアイデア出しの方法を解説します。

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オズボーンのチェックリストを活用しよう

オズボーンのチェックリストとは、1950年代に広告で活躍したアメリカのオズボーン・アレックス氏が考案した9つからなるアイデア創出法となります。

 

インターネットや本から情報を得るのは容易ですが、そこからアイデアは意外と生まれないことってあると思います。

どこの視点で考えるべきか

が習慣になっていないとアイデア出しは難しいです。

 

オズボーンのチェックリストで特定の視点を意識して問うことで、お手軽にアイデアを想起するきっかけを作ります。

転用〜他に使える方法はないか?〜

・そのままで新しく使えないか?

・改善、改良して使えないか?

例 職員への介護技術指導を家族や地域の方向けに技術指導をしてみる

応用〜他からアイデアを借りられないか?〜

・他にこれと似たものはないか?

・真似して出来るものはないか?

例 生活課題が似たようなケースの利用者さんに同じような方法で対応してみる

変更〜変えてみるとどうか?〜

・意味、動き、匂い、光、色、様式、型など変えられないか?

例 ・部屋の状態を変えることで、利用者の気持ち良さ、安全面や対応のしやすさの改善を試してみる

拡大〜大きくするとどうか?〜

・より大きく、広く、強く、長く、重く、厚くするとどうなるか?

・時間、頻度を足せないか?

・追加で増やせるものはないか?

例 職員の募集を他の自治体まで範囲を広げれば、集まりやすくなるかもと試してみる

縮小〜小さくするとどうか?〜

・より小さく、狭く、弱く、柔らかく、軽く、低く、短くするとどうなるか?

・時間、頻度、費用を減らせないか?

・削減できるものはないか?

例 行政の指導対象になっていない書類整備は、残業してまでやる必要があるのか検討してみる

代用〜他のものに代用できないか?〜

・他に代用はないか?

・他のモノ(材料、素材、道具)は?

・他のコト(工程、手法、手段)は?

・他の人(男女、老若、能力、立場、身長、見た目、相性)は?

例 高い運動器具は購入できないが、代用で器具なしで同等の効果が得られる方法を考えてみる

置換〜入れ替えるとどうか?〜

・要素を入れ替えたらどうなるか?

・他のレイアウトは?

・他の順序や場所の入れ替えをするとどうなるか?

・役割の配置を変えたらどうなるか?

例 担当変えをし、協力体制を作れないか検討する

逆転〜逆にするとどうか?〜

・前後逆にしたら?

・上下、左右を反対にしたら?

・逆張りしたら?

・目線(利用者目線、職員目線、経営者目線、家族目線、相手)が変わったら?

例 全員一致の意見にデメリットやおかしなところはないか、あえて逆の考えをしてみる
  先輩や上司に怒られた時に、「すみません」の謝罪ではなく、逆に「注意してくれてありがとう」の感謝の意を示してみる

結合〜組み合わせるとどうか?〜

・合体してみたらどうか?

・混ぜてみたら?

・目的や要素を部分的に組みあわせてみたら?

例 Aが得意な人とBが得意な人で組んで、新しいことや難しいことにチャレンジしてみる
  障害者と高齢者、子どもを混ぜてみる

努力で自然と使えるようにもなる

特定の視点を意識して考えることは、

何度も繰り返していくうちに自然と行えるようになっていきます。

 

上記の紹介の中にも、

「え?普段から自然と出来ているけど・・?」

という項目もあったんじゃないでしょうか。

 

しかし、自分の今までの人生の経験や環境によってどうしても視点に偏りが出てきてしまいます。

得意や不得意もおそらくあるでしょう。

けど、

・もっと成長したい

・立場的に色んな視点で考えなきゃ

という方は意識して、色々な視点で考える癖を身につける必要があります。


 

よくアイデアをバンバン出せる人は天才的な評価をされることがありますが、

意外とこうした人たちは、後天的な努力の結果でアイデアマンになっていたりします。

たとえば、

クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんや

絵本作家でお笑い芸人の西野亮廣さんなど

本人たちも隠さず言っていますが、たくさんアウトプットをして身についたと。

 

つまり、元から才能がなくても、努力で身につけられます。

そのためには、アイデアを出さなきゃいけないところから逃げないで考えるのに慣れて行きましょう。

 

介護現場では、

・お年寄りとのケア

・事故報告やヒヤリハット報告

・勤務シフト作り

・職員マネジメント

・フロアのレイアウト、環境整備

・職員教育

など

色んなところでアイデアを出すのに必要なところで使えるようになっていきます。

また、こうした機会はアウトプットの機会でもあるので、アイデアを出してやっていくうちに考えの精度も高まっていきます。

ストレスマネジメントにもなる

実は、アイデア出し以外にも活用できる場面はあります。

 

たとえば、

・何度もループで会話をする利用者さん

・何度もフロアを徘徊して歩き回っている利用者さん

こうした方々は認知症の周辺症状からきてるものだったりしますが、

これらの行動をそのまま受け取っていると介護をしている方は段々とストレスが溜まっていきます。

「何度も聞いたし、答えたのに、また同じ質問してくる!」

「おとなしく座っていて!って言ったのに、すぐ動いてしまう。」

みたいなのは、

介護現場あるあるな状況じゃないでしょうか?

 

ここでオズボーンのチェックリストの『変更』を考えてみましょう。

「状況の意味」を変えて捉えてみます。

・何度もループで会話をする利用者さん

 ↓

ループで喋りまくることで、あえて自分からセルフで口腔機能訓練をしているん意味に変えているんじゃないか。

 

・何度もフロアを徘徊して歩き回っている利用者さん

 ↓

徘徊して歩きまわることで、あえて自分からセルフで歩行訓練をしている意味をもたせているんじゃないか。

と考えてみると、

たしかに本人にとって意味は出てくるし、

職員にとってもストレスが和らぐきっかけにもなるんじゃないでしょうか?

 

視点を変えてみると感じ方のイメージも違ってきます。

まとめ

・9つのチェックリスト(転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合)を活用しよう

・今アイデアを生み出せなくても、努力でアイデアを出せる人になれる

・異なる視点で見ると、感じ方も変わる


介護の仕事は人に合わせていく仕事です。

職員、利用者それぞれ色んな価値観を持っており、それらに合わせるということは、こちらも色んな視点の引き出しを持っていないと、

「どうすればいいかわからなくなる!」

ことも少なくないです。

 

「もう、いいよ!こんなんで!」

と諦める前に、他の視点でもアイデアは出ないか?

オズボーンのチェックリストを使ってみるのはいかがでしょうか。

 

今回は以上となります。

記事の内容がどこかでお役に立てたら幸いです。

読んでいただきありがとうございます。

コメント

  1. […] 色んな視点で考える際は、オズボーンのチェックリストで考えてみるとさらにいいです。 […]